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山口彩

POSTED BY 統括編集長/フードアナリスト 山口彩 掲載日: FEB 9TH, 2022.

面白グッズと遊ぶ!【5】一生に一度しかプレイできない魔性のゲーム「マーダーミステリー」とは?

面白グッズやくだらなすぎる雑貨、不思議グルメにへんてこ文具……。世の中が効率を求めるほどに、あえて時間を貪るようなものに没入したくなるのはなぜなんでしょう? 面白グッズに夢中になる時間を体験ルポするこのシリーズ、第3回はアナログゲームの新ジャンル「マーダーミステリー」の新作『RED LINE(レッドライン)』です。一生に一度しかプレイできない、しかも想定プレイ時間は150分。中国で大ブームという話題のゲームを裏話込みでこっそり紹介します。

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「マーダーミステリー」とは?

(※)マーダーミステリーとは
マーダーミステリーは、プレイヤーそれぞれが物語のキャラクターになりきって、会話を通し、さまざまなヒントをもとに事件の真相を解き明かしたり、ミッションの達成を目指す推理型ゲームです。物語の真相を知ってしまうと再度プレイできない、一度きりの体験となることが特徴です。

そう、一度ゲーム内容を知ってしまうと二度とプレイはできない。だから一生に一度しかプレイできないと言っても過言ではないわけです。もちろん、マーダーミステリーはあくまでゲームジャンルの1つ。実際にはいくつものマーダーミステリーゲームがあるので、それらを次々とプレイすることはできます。

実際、そんな風にマダミスにハマってしまう熱い固定ファンも……。

Web編集者の裏話をすると……

ここで正直に裏話をすると、今回の体験は、取材でした。ボードゲーム好きを自負しながらもまだマーダーミステリーが何かすらも知らなかった筆者のもとに届いた「試遊会」への招待。しかも「試遊会」は5人そろわないと開催できず、体験時間は想定2時間半というではありませんか。

正直、Web編集者にとって毎日は時間との戦いです(そうじゃない方もいたらごめんなさい)。確実なヒットが見込めるならまだしも、全くの未知数というかおそらくかーなーりニッチと思われる取材に2時間半投資するのは、勇気のいることです(ちょっと大げさかも)。

しかし「絶対参加します! なんだったら姉妹媒体の編集者も1人連れていきます!」と即答したのは、筆者がボードゲームをプレイする時間と空間を愛しているからであり、すきあらばそんな時間の無駄使いみたいな面白いことをあえてしたいと常日頃思っているからです。

招待されたのはとあるアパートの一室

そして取材当日、指定された場所はアパートの一室でした。集まったのは暇つぶし系Webメディアのライターさん1名、海外経済誌の日本版Webメディアの編集さん2名、そして我々の計5名。

もちろん主催側の人たちも現場にいましたが、今回プレイする『RED LINE』はゲームマスターや事前準備は一切不要、身一つで行けばいいというのがポイントでもあるのです。

そして物語は始まった

そしてゲームの箱だけを渡され、箱を開けたところから、私たちだけの物語が始まったのです。

ゲームの詳細については、ネタバレになるので紹介できないのですが、集まった5人はみな、用意されたキャラクターになりきってゲームに参加することになります。

舞台は、吸血鬼と人間が対立した世界。

未来を決めるため、集められた5人。起きる惨劇。託された未来。

初対面でも密談しなきゃ始まらない

今回筆者は、「ヤナギ」でした。上の写真でいうと一番右、くわえタバコの中年男性です。いや〜非常に複雑な、悩みどころの多い役柄でした。ん? でもよく考えたらみんな複雑な設定だったな……簡単な役柄なんて、なかったかも。

そして初対面だろうがシャイだろうが、密談しないと始まらないのです、このゲーム。今回はアパートでの試遊会だったので、実際密談する2人は別室でこそこそ話をしていました。

これ、すごく不思議な感覚です。ボードゲーム好きなので初対面の人とボードゲームすることはままあるのですが、密室で密談とは……。

そんな風にパッケージの中のアイテムをひとつひとつ開きながら、推理し、協力し、ときに裏切り、5人のプレイヤー全員でひとつの物語を作り上げます。

物語の結末は、300通り以上。

結果初対面の5人は仲よくなったの?

本当はプレイ後、飲みに行きたかったんですけどね。プレイ終了したときにはかなり遅い時間だったので、ちょっと遠慮しちゃいました。

「ゲームマーケット2021秋」の先行販売では、限定販売の400個分が売り切れ。2021年12月20日からスタートしたオンライン販売も売り切れでしたが、2022年2月10日から待望の再販決定です!

初めて出会った人と仲よくなるきっかけに、友人とより濃密な時間を過ごすきっかけに、ぜひご自身で物語の箱を開けてみてください。

【POLARIS-01: RED LINE】
一般販売価格 : 4,800円(税込) ※販売価格が変更になりました。
発売開始日:2021年12月20日(月)20時 ※2022年2月10日再販予定
プレイ時間:150分想定
プレイ人数:5人(ゲームマスター不要) 
Webサイト:https://polaris.game
Twitter:https://twitter.com/polaris_game_
Instagram:https://www.instagram.com/polaris_game_/

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山口彩

aya yamaguchi/統括編集長/フードアナリスト

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「イエモネ」「TABIZINE(タビジン)」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。引越し歴は15回。

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