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POSTED BY 編集/ライター はな 掲載日: JAN 24TH, 2024.

【二十四節気】2024年の「霜降」の読み方や意味は?何をする?

【2024年1月24日更新】「霜降(そうこう)」は、季節の指標である「二十四節気」の18番目の節気。「早朝に霜(しも)が降り始める時期」という意味で、2024年は10月23日(水)〜11月6日(水)です。まもなく草木や地面に霜が輝き、足元が冷える季節が到来します。霜降には決まった行事はありませんが、残り少ない秋を満喫しておきたいもの。この時期のおすすめの過ごし方も紹介します。


10月24日頃からの半月間は、「霜降」と呼ばれる季節。由来や気候の特徴、この時期の楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。

霜降とは?

霜降とは「早朝に霜が降り始める時期」という意味で、二十四節気の18番目。秋を6つに分けたうちの最後の6番目で、毎年10月23日〜11月7日頃にあたります。

この時期には気温がぐっと下がり、空気中の水分が凍って草木の表面や地面につけば霜になります。このひとつ前の節気は「寒露(かんろ)」で、寒くても凍っていない「露(つゆ)」でしたが、霜降では凍って「霜」になるのです。冷え込んだ早朝に白くキラキラ輝く霜は、なんとも美しいものですよね。

ただし、二十四節気は実際に感じる季節よりもやや早めです。霜降は「もうすぐ霜が降りる時期になるから、厚手の靴下や冬物の靴を用意しよう」などと捉えるといいかもしれません。

旬の秋サケやりんごを味わおう

霜降には決まった行事はありませんが、次の節気は「立冬(りっとう)」、まもなく冬が来るのです。残り少ない秋に意識を向けて、旬の味覚を堪能しておくとよいでしょう。

秋の味覚はたくさんありますが、なかでも秋サケは、産卵のために川に戻ってくるので脂がのっていて美味。食べ損ねたらもったいないですよ。また、りんごは霜降の頃から収穫が始まります。店頭で見かけたら旬の走りを味わってみてください。

おうちで紅葉を楽しもう

霜降の頃には、木々も色鮮やかに紅葉します。通勤通学の道中や近所の公園に落ちているきれいな葉を持ち帰って飾り、お家で「紅葉狩り」を楽しみましょう。落ち葉は数日で色褪せてしまいますが、また新しい葉を探す時間も楽しんでくださいね。

手紙や贈り物に紅葉した葉を添えるのも、この時期ならではの風流な演出。ひと手間かけて「押し葉」にするとよいでしょう。手間といっても、葉の表面を濡らしたティッシュなどで拭いて汚れを落とし、雑誌や電話帳に挟むだけでOK。適度な重さと吸湿性で、約1週間で押し葉ができあがります。

監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。http://wa-bunka.com/

[All Photos by shutterstock.com]

はな

hana/編集/ライター

コーヒーチェーン副店長から編集の道へ。現在は保育園児の母とフリーランス編集者の2足のわらじを履く、なんちゃってワーキングマザー。スポーツ観戦が生活の一部で、贔屓チームの勝敗が体調に影響を及ぼす厄介な体質。ワールドカップの日本開催を機にラグビーも勉強中。

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