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POSTED BY 編集/ライター 片桐仁香 掲載日: JUL 8TH, 2022.

マンゴーの切り方や食べ頃は?栄養&アレルギー情報も【専門家監修】

常夏の南国を思わせるトロピカルフルーツ、マンゴー。独特の芳香と濃厚な甘さで、生のまま食べるのはもちろん、マンゴーラッシーやマンゴープリン、かき氷などにするのも人気ですよね。以前はスーパーで購入できるのは輸入品だけでしたが、近年では国産品も入手しやすくなっています。今回はマンゴーの品種や選び方、食べ頃、栄養、アレルギーなどについて紹介。マンゴーを華やかに盛り付けたいときの切り方「花切り」もチェックしてみてくださいね。

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【特徴】世界3大フルーツのひとつ。国産の完熟品も人気

マンゴーはウルシ科マンゴー属。常緑樹で木の高さは10〜30mほどになります。トロピカルフルーツの代表格で、原産地はインドから東南アジアにかけた地域。「チェリモヤ」「マンゴスチン」とともに、世界3大フルーツ(世界3大美果)のひとつとされています。

マンゴーはトロピカルフルーツらしい強い芳香と、濃厚な甘み、なめらかな舌触りが特徴。真ん中に大きめの種がひとつあります。

主な輸入先はメキシコ、タイ、ペルー、台湾など。完熟すると日持ちしないので、未熟な状態で収穫、輸送されます。

国内の主な産地は沖縄県、宮崎県、鹿児島県で、旬は7〜9月です。日本の気候では沖縄以外で露地栽培はできませんが、ハウス栽培の技術が高まったことで沖縄以外の国産完熟品も出回るようになりました。

マンゴーの品種は、世界で1,000種以上、日本に輸入されているだけでも10種以上あります。日本では、皮の赤いものを「アップルマンゴー」、黄色いものを「ペリカンマンゴー」と簡易的に大別することもありますが、品種としてはより細かく分類されます。

■マンゴーの主な品種

●アーウィン種

アップルマンゴーの代表品種。形は卵型で、皮がりんごのように真っ赤になり、重さもりんごほどです。濃厚な甘さとなめらかな食感が特徴で、日本で最も多く生産されているのがこの品種。宮崎県のブランドマンゴー「太陽のタマゴ」もアーウィン種です。

●カラバオ種

熟すと黄色く、平べったくて細長い形がペリカンのくちばしに似ているため、ペリカンマンゴーとも呼ばれます。日本に輸入されるペリカンマンゴーはほぼフィリピン産。甘みと酸味のバランスがよく、比較的リーズナブルで、スーパーでも入手しやすい品種です。

●ナンドクマイ種

タイ産の主要品種。見た目はペリカンマンゴーに似ていますが、ひと回り大きめです。ナンドクマイとは「花のしずく」という意味で、先が尖ったしずく形をしています。風味は濃厚で、繊維質が少なく、舌触りはなめらか。ゴールデンマンゴー、イエローマンゴー、ロイヤルマンゴーといった名称で流通されています。

キーツ種

主に沖縄で栽培されている大玉マンゴーで、1個500g〜2kgにもなります。完熟しても皮は緑色のまま。果肉は黄色で、甘くてジューシー。希少品種です。

【選び方】すぐに食べたいときは完熟したものを選んで

マンゴーは収穫後に追熟する果物。完熟しているものと未熟のもの、どちらも店頭に並びます。いずれもふっくらと厚みがあり、表面がなめらかなものが良品。表面に傷や黒い斑点があるものは避けましょう。

すぐに食べたいときは完熟しているものを選んで。果皮がしっかり色づいていて、手に持ったときに少し弾力を感じ、甘い香りが出ていたら食べ頃です。

アップルマンゴーの場合は、表面を覆っていたブルーム(白い粉)が消えてツヤツヤになり、少しベタつくのも食べ頃のサインです。

【保存】未熟なものは常温で追熟。完熟したら早めに食べよう

未熟のものは、直射日光や冷暖房が当たらない場所で、常温保存して追熟させます。

完熟のサイン(色づき、弾力、甘い香り)が出たら、早めに食べましょう。マンゴーは低温障害を起こしやすいので、食べる2〜3時間前に冷蔵庫の野菜室で冷やすのがおすすめです。

完熟したマンゴーを保存したいときは冷蔵保存を。ただし、マンゴーは南国の果物なので、本来、冷蔵保存は適しません。乾燥と冷え過ぎを防ぐため、キッチンペーパーか新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。それでも長く冷やすと味が落ちるので、2〜3日で食べ切るのがおすすめです。

冷凍保存したいときは、食べやすく切ってからラップでぴったり包み、冷凍用保存袋へ。冷凍庫で1か月ほど保存可能です。

食べるときは、完全に解凍すると食感が悪くなるので、少し冷蔵庫で解凍してシャーベットとして楽しんで。凍ったままヨーグルトと牛乳、はちみつと一緒にミキサーにかければマンゴーラッシーになります。他の野菜や果物と一緒にスムージーにしてもいいですね。

【切り方】マンゴーの切り方と言えば「花切り」

マンゴーには真ん中に大きな種がありますが、果肉が密着しているので、種だけをきれいに外すことはできません。3枚におろすようにカットしましょう。外側の2枚はできるだけ厚くなるように、種ギリギリのところで切ります。真ん中の1枚は、ほとんどが種。わずかな果肉は包丁でそぎ取りましょう。

さらに、外側の2枚を食べやすく切ります。マンゴーの切り方と言えば「花切り」。果肉の断面を上にし、包丁の先で皮ギリギリのところまで格子状に切れ目を入れます。力を入れすぎて皮まで切らないように注意してください。

全体に切れ目を入れたら皮の両端を持ち、裏から押して皮を反らせます。この格子が開いた状態が花のように見えるので、花切りと呼ばれます。

そのままお皿に置くと花が閉じてしまうので、裏にキッチンペーパーを丸めたものなどを置いて支え、反らした状態を保ちましょう

【食べ方】乳製品と相性◎マンゴーラッシーやマンゴープリンもおすすめ

生食のほか、ジュースジャムなどにします。乳製品とも相性がよいので、ラッシー、プリン、ケーキ、ムース、アイスクリームなどにするのもおすすめ。マンゴーの果肉がたっぷりのった台湾のかき氷も絶品です。

マンゴーをスライスして乾燥させ、保存性を高めたドライマンゴーは、栄養や旨味が凝縮されていて、おやつにもぴったりです。

日本ではやや高価な果物というイメージが強いマンゴーですが、南国の産地では生活に密着した食材。未熟な青い実を炒め物にしたり、漬け物にしたりもするそうです。

【栄養・効果】抗酸化作用が高い成分が豊富。美肌効果も期待

マンゴーのエネルギーは可食部100gあたり68kcal。

抗酸化作用が高いβカロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富で、美肌効果やがん予防効果が期待できます。「造血ビタミン」とも呼ばれる葉酸、腸内環境を整える食物繊維、むくみを予防するカリウムも豊富です。

【注意】かぶれやアレルギーに気をつけて

切るときや食べるときに注意したいのは、かぶれやアレルギー。マンゴーはウルシ科の植物なので、アレルギーでない人でもかぶれることがあります

マンゴーアレルギーには2種類あります。食物アレルギーの場合は、食べた直後にじんましんなどの症状が現れます。一方、接触皮膚炎としてのアレルギーの場合は遅延型で、食べてから数時間~3日くらい経ってから、唇や口のまわりなどにかゆみや発疹が現れます。

いずれにしても、マンゴーを食べてかゆみや発疹、口内の腫れなどの症状が現れたら、医療機関を受診してみてください。

監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。


栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。

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片桐仁香

Hitoka Katagiri/編集/ライター

CM制作会社を経て、2000年より編集プロダクション勤務。主に、ライフスタイル、料理、子育て、共働き、ダイバーシティなどのジャンルを担当。2人目の出産を機に2018年からフリー。元来の性格がスボラでナマケモノなので、時短ネタや便利ワザを探すのが好き。

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