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POSTED BY 編集/ライター はな 掲載日: JUN 6TH, 2022.

サクランボの保存方法は?選び方のポイントや栄養も【専門家監修】

サクランボは小さくて丸いフォルム、つややかな紅色、ジューシーな甘酸っぱさが魅力ですよね。小さくも美しく輝く見た目と、高価なことから「赤い宝石」「初夏のルビー」という異名も。国産品種の旬は6月〜7月中旬ととても短く、初夏限定の味覚。とてもデリケートで傷みやすいので、新鮮なものを選び、保存時も味が落ちないように気をつけなければいけません。主な品種や、選び方、保存方法、栄養などを紹介します。

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【特徴】初夏を知らせる高級果実。代表品種は「佐藤錦」

サクランボはバラ科サクラ属の落葉中高木の樹木、果実のことで、別名「桜桃(おうとう)」とも。「サクランボ」という名称は、桜の実を意味する「桜の坊(さくらのぼう)」から変化したとされ、今ではこの呼び名が一般的とされています。

花の鑑賞用の桜にも小さな実がなることはありますが、食用のサクランボが実るのは主に「西洋実桜(セイヨウミザクラ)」という別の種類です。

有史以前から自生していたとされる歴史の古いサクランボですが、日本に伝わったのは明治時代初期のこと。アメリカやフランスの品種が導入され、北海道や山形県での栽培が成功し、定着しました。現在では山形県、山梨県、北海道などで生産されています。

サクランボの旬は6〜7月。栽培できる地域が限られる上に、育成に手間がかかり、収穫期も短いために価格は高め。「赤い宝石」「初夏のルビー」とも呼ばれる高級果実です。

国産ものが出回る前後に、主にアメリカから輸入される「アメリカンチェリー」が流通します。

サクランボの主な品種

■佐藤錦(さとうにしき)

現在の日本で最も生産量が多い代表品種。大正時代に、山形県東根市の佐藤栄助氏が「ナポレオン」と「黄玉」を交配・育成し、「佐藤錦」と命名しました。皮は黄色い地に鮮やかな紅色で、果肉は乳白色。甘味が強く、酸味とのバランスも優れています。収穫期は6月中旬〜7月上旬。 

■紅秀峰(べにしゅうほう)

「佐藤錦」と「天香錦」を交配した品種。皮は鮮やかな紅色、果肉は乳白色です。酸味が控えめで糖度が高く、果汁は濃厚。大粒で見栄えがよく、果肉が固めでほかの品種より日持ちするので、贈答品としても人気です。収穫期は佐藤錦よりも2週間ほど遅い、7月上旬〜中旬。

■高砂(たかさご)

1872年にアメリカから伝わった品種。皮は明るい紅色で黄色い部分もあり、果肉は乳白色です。甘酸っぱくジューシーで、さっぱりとした食味が特徴。コンポートやジャムにして楽しむのもおすすめですよ。収穫期は6月中旬〜下旬。

■紅さやか 

「佐藤錦」と「セネカ」の交配種。皮は濃い紅色で、果肉も赤色、やや小粒です。酸味は佐藤錦よりもやや強めですが、甘みもしっかり。木で完熟すると皮も実も紫黒色になり、甘みが増します。完熟ものは流通が少ないので、道の駅やサクランボ狩りで見かけたらぜひお試しを。収穫期は6月上旬〜中旬です。

【選び方】粒が大きく、皮にツヤとハリがあるもの

粒が大きく皮にツヤとハリがあるもの、紅色が鮮やかなものが良品。軸が青々としていて太いものを選びましょう。同じ品種でも、粒が大きくなるほど高価になります。

茶色く傷んだ部分があるもの、軸がカラカラに乾いているものは鮮度が落ちている可能性が高いので、避けたほうがよいでしょう。

サクランボはとても傷みやすいので、店頭で選ぶときもパックを優しく扱ってください。持ち帰るときも揺れに注意しましょう。

【食べ方】入手した日に食べるのがベスト。食べる1時間前に冷やして

収穫すると徐々に味や風味が落ちてしまうため、入手した日に、生食で食べ切るのがベスト。冷やしすぎるとかえって甘みや風味が落ちるので、食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れましょう

洗うときは水を張ったボウルにサクランボを入れ、揺らしながら洗う程度でOK。ゴシゴシこすると皮が破れてしまうことがあります。

生食で食べ切れないときや、甘みが弱い品種の場合には、加工する方法も。ジャムやコンポート、サクランボ酒にしたり、タルトやゼリー、ムースなどお菓子の材料に使ったりしてみましょう。

【保存】傷みやすいので冷蔵保存は1〜2日。冷凍してジャムにしても

サクランボはとてもデリケートで、高温、冷気、乾燥に弱いため、入手したら風通しの良い冷暗所に置きましょう。

入手した日に食べ切れないときは、野菜室で保存を。パックから出して、冷えすぎないように新聞紙やペーパータオルで包み、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて。冷蔵保存でも1〜2日で食べ切るのがおすすめです。

長期保存したいときは冷凍保存を。サクランボを軸付きのまま水洗いしてしっかり水気を拭き取り、冷凍用保存袋に入れましょう。約1か月保存可能です。

食べるときは、冷凍庫から出して3分ほど自然解凍すると、シャーベットのようなシャリシャリ食感を楽しめます。また、種と軸を取り、鍋で砂糖を加えて煮詰めれば、簡単にサクランボジャムが作れますよ。

【栄養・効果】高血圧やむくむの予防に。便秘解消効果も

サクランボの可食部100gあたりのエネルギーは64kcal。1粒あたり可食部は5〜10g程度なので、エネルギーは3〜6kcalくらいです。

ビタミン類やミネラル類などがバランスよく含まれ、なかでもカリウムが豊富。高血圧やむくみの予防が期待できます。

果肉の赤い色はポリフェノールの一種「アントシアニン」によるもの。生活習慣病や老化の予防、疲れ目の回復などに効果があると言われています。

また、サクランボに含まれる天然の甘味料「ソルビトール」には、便秘解消効果や虫歯になりにくくする効果が期待できます。ただし過剰に摂取すると、下痢や腹痛の症状が現れることも。お腹の様子を見ながら、食べすぎには注意しましょう。

監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。


栄養監修:内山由香
「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。

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はな

hana/編集/ライター

コーヒーチェーン副店長から編集の道へ。現在は保育園児の母とフリーランス編集者の2足のわらじを履く、なんちゃってワーキングマザー。スポーツ観戦が生活の一部で、贔屓チームの勝敗が体調に影響を及ぼす厄介な体質。ワールドカップの日本開催を機にラグビーも勉強中。

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