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西門香央里

POSTED BY フォトライター 西門香央里 掲載日: APR 21ST, 2024.

免疫ケアで注目の「短鎖脂肪酸」って何? 上手に増やす方法などを伝授します!

コロナ禍以降、注目されている免疫ケア。その中でも最近話題なのが、短鎖(タンサ)脂肪酸です。2月28日には、3月4日を「短鎖(タンサ)脂肪酸の日」に制定することが発表され、今後ますますタンサ脂肪酸の名前を聞く機会が増えてきそうです。今回は、そんな短鎖脂肪酸の効果や、おすすめの食品などについて紹介していきます。

短鎖脂肪酸とは何か?

・「短鎖脂肪酸」は腸内細菌が作る代謝物質

「短鎖脂肪酸」は、腸内細菌が作り出す代表的な代謝物質のひとつ。オリゴ糖や食物繊維素材などの腸内細菌のエサ(プレバイオティクス)が、腸内にあるヒトに有益な影響を与える生きた微生物である腸内フローラ(プロバイオティクス)が組みあわさり、腸内代謝物質(ポストバイオティクス)である短鎖脂肪酸が生まれます。

このように短鎖脂肪酸は、私たちの体内で作られる物質で、血流に乗って全身の臓器・組織に移行していき、影響を与えていくのです。

「短鎖脂肪酸」が増えるとどんな影響があるの?

さまざまな効能が報告されている!

短鎖脂肪酸には、さまざまな健康効果が報告されています。

たとえば、肥満抑制、免疫賦活化(体の免疫を活発にすること)、対糖能改善、アレルギー抑制、便通改善、腸管バリア機能向上、持久力向上、炎症抑制などなど。気になる効果がたくさんあるのです!

花粉症にも効果があるらしい

その中でもアレルギー抑制は、日本人の多くが悩む花粉症にも効果があると言われています。短鎖脂肪酸が腸内で増加することで、腸管内で感染予防に働く成分IgAが産生されるため、アレルギーの炎症を抑えることができるのです。

それでは、どうやったら短鎖脂肪酸を増やすことができるのでしょうか?

短鎖脂肪酸を生み出す食品とは?

短鎖脂肪酸は前述した通り、腸内細菌のエサ(プレバイオティクス)と腸内フローラ(プロバイオティクス)が組みあわさることで作り出されます。つまり、生み出しやすい食材を取ることで増やすことができるのです。

生み出しやすくする食品「グラノーラ」

朝食メニューとしてよく食べられるようになってきた「グラノーラ」。グラノーラは、シリアル食品の一種で、ロールドオーツや、麦、とうもろこしなどの穀物加工品と、ココナッツ、ナッツなどを、砂糖、蜂蜜、メープルなどのシロップ、植物油を混ぜ合わせてオーブンで焼いたものです。

グラノーラにドライフルーツを加えたグラノーラ「フルグラ」を販売する「カルビー」の研究では、4週間「フルグラ」を食べ続けることで、排便頻度の改善や短鎖脂肪酸を作る菌が増えたという結果が出ており、腸内環境の改善に効果があるということがわかってきました。

とくに、ビフィズス菌と食物繊維の組み合わせが短鎖脂肪酸を増やすのに効果があると言われているため、鉄分と食物繊維が豊富なグラノーラにヨーグルトを合わせる食べ方には、効果があるようです。

免疫効果がある「きのこ類」

しいたけやしめじ、エリンギ、エノキなどの、きのこ類は、100%きのこ菌でできた食材。菌そのものだけを食べる唯一の食材であるきのこなどの身体によい”菌食材”を食事にとりいれ、身体の内側から健康で美しくなる食習慣のことを「菌活」と呼んでいるそうです。

そんなきのこ類を製造販売する「HOKTO」の研究では、きのこ50gを4週間摂取することで短鎖脂肪酸とIgA抗体も増加することがわかりました。つまり、きのこを継続的に食べることで、免疫機能が向上するのです!

毎日の食事で短鎖脂肪酸を増やそう!

食習慣に生み出しやすい食材の組みあわせなどを意識することで、簡単に増やすことができる短鎖脂肪酸。日々の食事の中で意識しながら生活する工夫をするとよさそうですね。

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Kaori Simon/フォトライター

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

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