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石黒アツシ

POSTED BY ライター&フォトグラファー&フードコーディネーター 石黒アツシ 掲載日: NOV 21ST, 2019.

新生「渋谷PARCO」ってどんな感じ?地下のカオスから屋上まで現地ルポ

渋谷の公園通りと言えば真っ先に思い浮かぶのが「渋谷PARCO(パルコ)」。建て替えのため2016年8月に一時閉店してから3年と3カ月、いよいよ2019年11月22日にグランドオープンします。渋谷の街を一望できる10階の屋上テラスから、話題のグルメが集結する地下のカオスキッチンまで、新しく生まれ変わった渋谷カルチャーの最先端スポットを駆け足でご紹介。


渋谷駅から公園通りへ、または井ノ頭通りからスペイン坂を登っていけば待っていてくれるのが渋谷PARCO。再開発中はなんだか寂しい気分になっていましたが、ついにパワーアップしてリニューアルオープンです。

「ナカシブ通り」と「立体街路」って?

「サンドウィッチ通り」が「ナカシブ通り」に

渋谷PARCOの正面は昔と変わらない公園通り側ですが、スペイン坂のほうに入る正面左の通り、こちら側にもエントランスが。

旧渋谷PARCO パートIとパートIIIの間に合った「サンドウィッチ通り」が生まれ変わったのがこの「ナカシブ通り」です。建物を貫通しているいつでもだれでも歩ける通りで、そのまままっすぐ進めば、渋谷公会堂、渋谷区役所へと続きます。

地上から屋上ROOFTOP PARKまで続く「立体街路」

「立体街路」は10階の屋外広場まで続く屋外の立体遊歩道。建物の周りをゆっくりと歩きながら、渋谷の街を歩くようにショッピングができます。

3階までたどり着くとまるで路面店のように、ヴィンテージショップの「BerBerJin(ベルベルジン)」がありました。実際この店は、メインの建物の外側に独立している作りになっています。

エスカレーターは4階までであとは階段です。途中にアート作品もあって楽しめます。上の写真のオブジェ、どこかで見たようなフォルムですよね。Nintendo TOKYOが入っている6階部分にありました。ぜひ現地でたしかめてみてください!

そしてたどり着いた「ROOFTOP PARK」屋外広場には、このグッチの鮮やかな黄色の回転木馬が設置されていました。また屋内イベントスペース「ガーデンステージ」では、ファーマーズマーケットや音楽イベントも予定しているそうです。

では一度地下1階まで降りて、順番にフロアを見ていきましょう。

地下1階|カオスキッチンには29の店舗がひしめく

地下1階におりたつと、そこは雑多なカルチャーが混沌と渦巻く「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」でした。一部ご紹介します。

朝5時までオープンしている「Campy!bar(キャンピーバー)」は、新宿2丁目発、老若男女・セクシュアリティもなんでもありのMIXバー。

本格グルメも楽しめます。福岡発東京初上陸の「極味や(きわみや)」は、自分で鉄板の上でハンバーグを焼くお店。丸めた生の牛肉100%のハンバーグを自分が好きな焼き具合で堪能できます。

他には、ジビエと昆虫料理の「米とサーカス」、アナログレコードの「ユニオンレコード 渋谷」、「Condomania」まであって、まさにカオスです。

>>>フィッシュバーガーのデリファシャスが渋谷PARCOに移転!テイクアウトもね

1階~5階|ファッションの面白さを再提案!

101のブランドが集結しました。どれも面白くて、独創的でエッジが効いています。

1階|コンセプトは「PARCO商店街」

1階は、真ん中に「ナカシブ通り」が貫いているので、EastとWestに分かれています。このフロアのコンセプトは、ナカシブ通り沿いの商店街。毎月コンテンツが入れ替わる店舗も。とはいえGUCCIなどのラグジュアリーショップも並びます。

そして、いつも時代の先端をリードしてきたパルコならではの次世代型ショールームが「βOOSTER STUDIO by CAMPFIRE(ブースタースタジオ バイ キャンプファイヤー)」です。まだ世の中に流通していないプロダクトを気軽に体験できます。

2階|「MODE & ART」のフロアにある「美術手帖」のお店

「モード」を軸に世界でコレクションを展開するブランドをミックスしたこのフロア。美術手帖が運営するアートのECサイト「OIL by 美術手帖」の実店舗も出店しています。ギャラリー、カフェ、ショップの機能が融合。

>>>渋谷PARCOで出合うOIL by 美術手帖の作品はモードとアートのフロアに

3階|パルコが仕掛ける編集型売り場

半分以上が商業施設初出店のこのフロアは、「CORNER OF TOKYO STREET」というコンセプト通り、路面に並ぶお店を回るような雰囲気があります。

この階の「GEYSER PARCO」と4階の「PORT PARCO」はパルコの編集型売り場。新規テナントでもパルコに出店しやすいスペースを準備したそうです。

4階|渋谷に帰ってきたPARCO MUSEUM

4階は「リアルな東京トレンドレディスファッション」のフロア。

再開発中には池袋パルコに移動していたPARCO MUSEUMも渋谷に帰ってきました。「PARCO MUSEUM TOKYO」は4階に、また「GALLERY X」は地下1階にオープン。オープニングは両スペースで「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRAART EXHIBITION」が開催中です。

>>>「ほぼ日」による東京の文化案内所!?新生 渋谷PARCOにオープン

5階|お店で見ながらスマホでショッピング!

リアルな店舗とECをつなげる新売り場「PARCO CUBE」が登場。11店舗が展開します。実店舗にあるのは戦略アイテムや限定商品のみ。その他のラインナップは店舗にあるサイネージから自分のスマホをリンクさせて、「PARCO ONLINE STORE」で購入できます。

日本発のサイバーブランドが集結した6階

6階の「CYBERSPACE SHIBUYA」はなんとなくデパートのおもちゃ売り場のような雰囲気。でも並んでいるのは、ポケモン、スーパーマリオブラザース、少年誌ジャンプ、モンスターハンターなど、日本を代表するサイバーブランドです。日本初のモバイルeスポーツを中心としたパブリックビューイングカフェ&バー「GG Shibuya mobile esports cafe&bar」も。

7階から9階はカルチャーとレストラン

7階|厳選のレストランが7軒

RESTAURANT SEVEN」は、焼肉、回転すし、天ぷら、ラーメンなどの日本食を中心とした、バラエティ感とゆったり感のある大人数対応のレストランゾーンです。イスラエルのファラフェル、イタリアン、ジンギスカンも。

8階|パルコ劇場にシネクイントも復活!「ほぼ日曜日」って?

PARCO パートIIIにあったシネクイントもこのフロアにオープン。そして、あのステージアートの歴史を刻んだPARCO劇場は、1月には「志の輔らくご」でこけら落とし。3月にはオープニング・シリーズ第1弾「ピサロ」が公演されます。また、「ほぼ日曜日」は「ほぼ日刊イトイ新聞」のリアルスペース。展覧会、イベント、 ライブ、トークショーなど「生の出会い」を提供するそうです。

9階|静けさ漂う「学び」のフロア

イベントスペースやクリエイティブスタジオがあるフロア。そのエレベーターホールにあったのがこの「P」の電飾。見覚えありませんか。元のビルの外壁にあった「PARCO」のサインの「P」です。「ARCO」の4つの文字も他のフロアにありますよ。

再開発が続く渋谷。公園通りも生まれ変わりますが、パルコというブランドはいい意味で今まで通り。そして新しいコンセプトが追加されてさらに魅力的になったと思います。

そうそう、館内の8階と9階に駐輪場があります。2時間無料で以降100円/10時間毎(7:00 – 24:00)です。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

渋谷PARCO
https://shibuya.parco.jp/
〒150-8377 東京都渋谷区宇田川町15−1
03-3464-5111
営業時間(一部店舗は営業時間が異なります)
物販|10:00 – 21:00
飲食|11:00 – 23:30

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石黒アツシ

Atsushi Ishiguro/ライター&フォトグラファー&フードコーディネーター

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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