いつまでも食われてばかりじゃいられない。愛おしすぎる焼き菓子「下剋上鮎」

お菓子・スイーツという存在は、多くの人を幸せにするもの。それは、可愛らしい形や美しい姿、カラフルな色、そして、もちろん味とさまざまな要素が相まって作り上げられる、まさに「作品」なのではないでしょうか。そして、それとは少し違った感情が突き動かされるお菓子があるのです。それが「下剋上鮎」。ビジュアルも名前も衝撃的。でも、それだけでなく、作り手の思いも詰まっていて、絶対的に欲しくなる。そんなお菓子なのです。

1 老舗御菓子司「玉井屋本舗」
2 「下剋上鮎」に込められた想い
3 1つ1つ手づくり
4 強さとやさしさが融合した「下剋上鮎」

絵画ひとつとっても、見たままの風景を美しく描く写実的な絵が好きな人もいれば、抽象的な絵や前衛的な絵、ユーモアがあふれる絵を好きな人がいると思います。

今回は、お菓子・スイーツでも、ちょっと変わったものに心を奪われる人にお届けしたい、焼き菓子「下剋上鮎」をご紹介します。

老舗御菓子司「玉井屋本舗」

岐阜県で明治41年に創業した老舗の御菓子司「玉井屋本舗」。

伝統のお菓子「登り鮎」や「やき鮎」をはじめ「味噌松風」など、昔ながらの伝統は守りながら、常に精進の気持ちを忘れないよう心がけ、地元を代表する和菓子を創り上げているのだそう。

そんな「玉井屋本舗」のお菓子の中でもひときわ異彩を放つお菓子が「下剋上鮎」。一度見たら、忘れられないお菓子なのです。

「下剋上鮎」に込められた想い

「下剋上鮎」は鵜が鮎に吞み込まれている姿が印象的ですが、このお菓子が誕生したのには、こんなストーリーがあったようです。

鵜匠が鵜をたくみに操って鮎を狩る。岐阜県の長良川を舞台にした夏の風物詩「鵜飼」。しかしあるとき、鵜は考えた。先祖代々、鵜に呑まれ続けること1300年。このままでよいのだろうか・・・と。

これまで鵜に呑み込まれ続けてきた鮎が、同郷の偉人である明智光秀に触発されて「下剋上」を図るというストーリーを背景に「鵜が鮎を呑み込む」のではなく逆に「鮎が鵜を呑み込む」という姿を表現したユーモラスなお菓子です。

1つ1つ手づくり

「下剋上鮎」は、鵜の部分は厳選された大麦粉、鮎の部分には岐阜県産はつしもの米粉が使用されており、丹念に練り上げて生地にした後、手作業で一つ一つ鵜、鮎の姿に型抜きし、焼き上げているのだそう。

強さとやさしさが融合した「下剋上鮎」

鮎は和三盆糖味、鵜は黒糖味、抹茶味の2種。お菓子は大・小2種類のサイズ、容量は大1枚入り、小4枚入り（黒糖・抹茶各2枚）、献上箱（黒糖・抹茶各6枚入り）があります。

職人さんが1枚ずつ丁寧に焼き上げており、やさしい味を堪能することができます。

ほっとする味でありながら、その名の如く、スポーツなどの絶対に負けられない試合の「下剋上（ジャイアントキリング）」の応援、受験や就職活動の逆転合格祈願に、ビジネスシーンでの験担ぎなど、人生の「負けられない」シーンにぴったりなお菓子です。

つい見た目のインパクトに心を奪われてしまいますが、それだけではない「下剋上鮎」。

そこには困難と思われることを応援する、難しいことにチャレンジして逆転することへの勇気を与える・・・そんな思いが託されていました。

岐阜のお土産としてはもちろん、自分や誰かの背中を押したい時に、ちょっとユーモアもある姿の「下剋上鮎」を贈ってみてはいかがでしょう。

下剋上鮎・大
1枚入り（抹茶味）　648円（税込）
1枚入り（黒糖味）　648円（税込）

下剋上鮎・小
小4枚入り（抹茶味2枚、黒糖味2枚）　1,296円（税込）

下剋上鮎・献上箱
小12枚入り（抹茶味6枚、黒糖味6枚）　3,780円（税込）
https://tamaiya-honpo.co/products/detail/24

取材協力：玉井屋本舗
画像提供：玉井屋本舗

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