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POSTED BY ライター/パティシエ/ときどき通訳 sweetsholic 掲載日: JUN 7TH, 2020.

フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント【2】日々の暮らしを素敵に彩るコツ「アール・ド・ヴィーヴル」って?

みなさんが思い描く、豊かな暮らしとは? フランスで暮らしていると、毎日を工夫しながら過ごすのも、人生を豊かにするひとつの方法だと気づきます。でもそれは、憧れのスローライフとは少し異なる、本当にちょっとした暮らしの知恵なのです。この連載では、毎日を快適に過ごすコツやアイデアなどを南フランスよりお届けします。

今回は、日々の暮らしを楽しむフランスならではのライフスタイル「L’art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」について。日常を、少しだけ特別なものにするコツとは?

アール·ド·ヴィーヴルって?

アール·ド·ヴィーヴルはフランス語で“L’art(アート)”、“vivre(生き方、生活、暮らし)”。直訳すると“アートな暮らし”となり、実践するにはハードルが高そうなライフスタイルを想像してしまうけれど・・・。

難しいことはありません。日常をちょっとだけ特別に、そして素敵に彩るライフスタイルを選択すること。要は日常を楽しむ心がけということです。

日常のなかの小さな楽しみを見つけよう

では、具体的にはどんなこと? フランス人の友人·知人に、アール·ド·ヴィーヴルだと思うことを、たずねてみました。

  • おいしいものとお酒
  • 家族や友人との会話を楽しむ
  • 庭の手入れ·花を飾る
  • お散歩やピクニック
  • 趣味の時間を充実させる
  • 好きなことをしてゆっくり過ごす
  • 読書
  • 芸術に触れる
  • 週末のマルシェ
  • ブロカンテ(がらくた市)
  • 夏のバカンス(長期休暇)

などが挙がりました。

ちなみに家族や友人たちと美食やお酒(そしてもちろん会話も!)を楽しむことは、「フランスの美食術」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されているほど、大切にされている習慣です。

>>>【スローなニュース】食事に5時間半!?無形文化遺産「フランス人の美食術」

平凡な毎日を少しだけ特別なものにしてくれる、ちょっとした楽しみ。それがアール·ド·ヴィーヴルということでしょう。

おすすめの本

最後にアール·ド·ヴィーヴルのエッセンスがたっぷり詰まった、素敵な本をご紹介しますね。日本在住のマルチなフランス人アーティスト、パトリス·ジュリアン著書の『生活はアート』という本です。

最後に読んだのは15年以上前のことですが、今でも心に残る刺激的な1冊です。この記事を執筆していて、ふと思い出し、自分も久しぶりに読み返したくなりました。

お天気の昼下がりに、ワイン片手に読書・・・なんていうのも、日常をちょっと素敵にするアール·ド·ヴィーヴルな過ごし方です。

[Photos by Shutterstock.com] 

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sweetsholic/ライター/パティシエ/ときどき通訳

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。

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