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POSTED BY ライター autumn 掲載日: APR 28TH, 2022.

【2022本屋大賞作品も】読書好きが厳選!本当に面白いおすすめ小説10選

話題作が豊富にノミネートされ、毎年注目が集まる「本屋大賞」。今回は歴代のノミネート作品から、毎日本を読む読書好きが本当に面白い作品を厳選。ほっこり心温まる作品や、青春を感じる爽やかな作品、衝撃的な作品など、ジャンル別に10選ご紹介します! 2022年本屋大賞に選ばれた、最新の話題作も登場しますよ。

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話題作が豊富!歴代の本屋大賞作品からおすすめ小説を厳選

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全国の書店員が1番売りたい本を選ぶ「本屋大賞」。今年4月にも新たな大賞が発表され、注目が集まりましたね。

今回は、話題作が豊富な歴代の本屋大賞作品の中から、毎日小説を読む読書好きがおすすめの本を厳選! その魅力と共にジャンルに分けて10作品ご紹介します。GWには心が揺さぶられる本の世界に飛び込んでみませんか?

ほっこり・心が温まる小説

『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ(2019年大賞)

『そしてバトンは渡された』
『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2019年の本屋大賞に選ばれた『そしてバトンは渡された』。2021年10月には永野芽郁主演で映画化されました。

父は3人、母は2人で、苗字は4回変わっているという主人公。一体どんな環境なんだろう……と最初は思いましたが、愛にあふれた家族の物語に涙があふれ、心が温かくなりました。

あらすじ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき―。大絶賛の本屋大賞受賞作。

「honto」のレビュー

こんなにも愛されて、こんなにも愛することの出来る家族。これが本当の「理想」の家族。なかなか現実ではあり得ない。けれどこれが誰もが求めていた理想の家族…そんな物語ここにあり。

『そしてバトンは渡された』
出版社: 文藝春秋
電子書籍価格:800円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_30518920.html

『お探し物は図書室まで』青山美智子(2021年ノミネート)

『お探し物は図書室まで』
『お探し物は図書室まで』青山美智子
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2021年の本屋大賞で、2位に選ばれた『お探し物は図書室まで』。人生の色々な悩みを抱えた主人公たちによる、オムニバス形式の小説です。

どんな人生や生き方も受け入れてくれるような、優しい言葉が詰まった本作。読み終わったあと、元気が出て前向きになれる作品です。

あらすじ

人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れる地域の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

「honto」のレビュー

初めて読む作家さんでしたが、1話目で、これは好きだ!と。 付録をだしてきたときには、心をつかまれました。こんな司書さんがいたら、通いたい。どのお話も、登場人物たちがつながっています。人と本、そして人と人のつながりを感じる心あたたまるお話でした。やさしく、いろんな人を応援してくれるような本ですね。この本の中の司書さんが、この本をかりにすすめるなら、この本の付録はどんなだろうと想像して、楽しい気持ちになりました。

『お探し物は図書室まで』
出版社: ポプラ社
電子書籍価格: 1,760円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_30666643.html

『ツバキ文具店』小川糸(2017年ノミネート)

『ツバキ文具店』
『ツバキ文具店』小川糸
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2017年の本屋大賞で4位に選ばれた『ツバキ文具店』。2017年には、多部未華子主演でNHKにてドラマ化されています。

鎌倉に実際に存在するお店が登場し、まるで鎌倉を散歩しているかのような気分になれる作品。手紙で伝える思いやエピソードに、ほっこりと心が温まります。

あらすじ

鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙…。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。大切な人への想い、「ツバキ文具店」があなたに代わってお届けします。

「honto」のレビュー

代筆屋というちょっと変わった職業の主人公。天国からの手紙や絶縁状など難しい依頼にもしっかり向き合って仕上げる姿勢は本当に素敵です。普段、メールやSNSで済ませてしまう現代人もちょっと手紙を書いてみたくなる1冊です。

『ツバキ文具店』
出版社: 幻冬舎
書籍価格: 660円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/netstore/pd-book_29165452.html

衝撃・ドキリと考えさせられる小説

『流浪の月』凪良ゆう(2021年大賞)

『流浪の月』
『流浪の月』凪良ゆう
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2021年の本屋大賞を受賞した『流浪の月』。2022年5月31日には、広瀬すずと松坂桃李主演で映画化もされ、ますます話題になっています。

2人の男女の新しい人間関係を描いた物語は、情報社会となった今だからこそ「事実と真実は違う」という言葉にハッとさせられます。

あらすじ

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたいーー。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

「honto」のレビュー 

言葉にできない想いを、文字にして伝えようとした物語。切ないような、哀しいような、そして結末は、心を優しく包む。人は、一人の方がずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。恋でも愛でも性愛でもなく、二人でいると心安らぐ主人公たちの生き方は、自分の住む街にもあるかもしれないなあ。新しいかもしれないこんな人間関係を、言葉を尽くして書いた素晴らしい小説でした。


『流浪の月』
出版社: 東京創元社
電子書籍価格: 800円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_31397906.html

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬(2022年大賞)

『同志少女よ、敵を撃て』
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
(C) ハイブリッド型総合書店honto

2022年に本屋大賞を受賞した『同志少女よ、敵を撃て』。その他、アガサ・クリスティー賞や直木賞候補作に選ばれるなど、今話題の小説です。

冒頭40ページから衝撃的で、一気に作品の世界に引き込まれます。平和な生活が一変し、女性狙撃兵として生きることになった主人公の世界に圧倒される小説です。

あらすじ

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

「honto」のレビュー 

長編小説ではありますが、読書が苦手な私でも圧倒的な世界観とリアルさに引き込まれて、あっという間に読み終わるぐらい面白かったです。戦場においての倫理観の欠如や善悪の判別が難しかったり白黒つけられない複雑さが文面から伝わってきて、そこにリアルを感じました。

『同志少女よ、敵を撃て』
出版社:早川書房
電子書籍価格: 2,090円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_31334465.html

鮮やかな青春を描いた小説

『夜のピクニック』恩田陸(2005年大賞)

『夜のピクニック』
『夜のピクニック』恩田陸(2005年大賞)
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2005年の本屋大賞に選ばれた『夜のピクニック』。2006年には、こちらも主演多部未華子で映画化されています。

高校生が主人公の本作は、高校最後の行事が舞台となり物語が展開します。鮮やかな青春を彷彿とさせ、爽やかな気持ちになれる作品です。

あらすじ

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するためにーー。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

「honto」のレビュー

あの頃の気持ち。切なさ。恋。喜び。友達と笑いあった日々。二度とその時間が戻ってこないと解った時の寂しさ。その全てを思い出させてくれる本。もちろんその時は必死で、青春なんて甘いもんじゃなかったかもしれない。それでも、高校生の頃の自分をありありと思い出させ、愛おしく思わせてくれます。今高校生の人も是非!!

『夜のピクニック』
出版社:新潮社
電子書籍価格: 825円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_27079286.html

『一瞬の風になれ』佐藤多佳子(2007年大賞)

『一瞬の風になれ』
『一瞬の風になれ』佐藤多佳子
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2007年の本屋大賞に選ばれた『一瞬の風になれ』。こちらは全3部作のうちの1作目となる作品で、漫画化や映画化、舞台化もされているベストセラー小説です。

陸上部で400メートルリレーに青春をかける、高校生が主人公の物語。スポーツに全力を注ぐ熱い姿が清々しく描かれていて、元気がもらえる作品です。

あらすじ

春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第1部、スタート! 

「honto」のレビュー

試合に臨む際の緊張感がリアルに描かれでいる。自身も一生懸命取り組んでいた運動部時代の事を久々に思い出し、一気に読み進める事が出来た。

『 一瞬の風になれ』
出版社:講談社
電子書籍価格: 660円(税込)
honto商品情報: https://honto.jp/ebook/pd_10124796.html?cid=ip_ebset_setcontents_01

当たり前の日常を振り返りたくなる小説

『ライオンのおやつ』小川糸(2020年ノミネート)

『ライオンのおやつ』
『ライオンのおやつ』小川糸
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2020年の本屋大賞で、2位に選ばれた『ライオンのおやつ』。ホスピスでの生活を描いた物語は、おいしい食事や景色を楽しみ、日々を大切に生きる主人公の姿に胸を打たれます。

あらすじ

人生の最後に食べたいおやつは何ですかーー若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。ーー食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

「honto」のレビュー

終末期だから幸せにではなくて、今だって自分らしく素敵に生きていいんだ!と思わせてくれる、人生楽しむことに勇気をくれる作品だった。今までで1番の本と出会った。


『ライオンのおやつ』
出版社:ポプラ社
電子書籍価格:1,650円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_29977611.html

『神去なあなあ日常』三浦しをん(2010年ノミネート)

『神去なあなあ日常』
『神去なあなあ日常』三浦しをん
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2010年の本屋大賞で4位を受賞した『神去なあなあ日常』。2014年には、染谷将太主演で『WOOD JOB!』として映画化されました。

高校卒業とともに突然見ず知らずの村にやってきた主人公が、林業の世界へと足を踏み入れる物語。自然との繋がりを大切に生きる村での暮らしは、当たり前の日常を振り返るきっかけになるかもしれません。自然界ならではのハプニングには笑いもあり、元気になれる作品です。

あらすじ

平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でもなぜか三重県の林業の現場に放り込まれてしまいーー。携帯も通じない山奥!ダニやヒルの襲来!勇気は無事、一人前になれるのか……? 四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!林業エンタテインメント小説の傑作。

「honto」のレビュー

林業を舞台に繰り広げられる若者の生き方。ドンドンと引き込まれ一気に読んでしまいました。読了感もとてもいいのでお勧めです。


『神去なあなあ日常』
出版社:徳間書店
電子書籍価格: 550円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_26253353.html

史実に基づいたフィクション小説

『たゆたえども沈まず』原田マハ(2018年ノミネート)

『たゆたえども沈まず』
『たゆたえども沈まず』原田マハ
©︎ハイブリッド型総合書店honto

2018年の本屋大賞で4位に選ばれた『たゆたえども沈まず』。史実を基にしたアートフィクションの作品です。

今やだれもが知る画家、フィンセント・ファン・ゴッホの知られざる苦悩や葛藤を描いた物語。まるで当時を見ていたかのような、リアリティあふれる世界観に引き込まれます。

あらすじ

19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが”世界を変える一枚”を生んだ。読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。

「honto」のレビュー

フィンセント、テオのゴッホ兄弟と日本人の絆を描いた作品。ノンフィクションなのでまるで史実のように読み手を引き込む。さすがは原田マハさん。


『たゆたえども沈まず』
出版社:幻冬舎
電子書籍価格: 825円(税込)
honto商品情報:https://honto.jp/ebook/pd_30271982.html

新しい発見があるかも!GWは本の世界を旅してみよう

読書

毎年、話題作が豊富に選ばれる本屋大賞。今回はこれまでの本屋大賞ノミネート作品も含め、10作品を厳選してご紹介しました。

ほっこり心が温まったり、爽やかな青春を感じたり。本の中には、今まで知らなかった心を揺さぶる世界が待っているかも! お休みの日に、読書を満喫してみるのはいかがでしょうか?

レビュー出典元:ハイブリッド型総合書店honto
https://honto.jp/

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おいしいものやおしゃれな空間、美しい景色を求めて旅に出ることがだいすき。休日は本をもってカフェ巡りや、フィルムカメラをもってお散歩をしています。エモい空間や流行りのカフェには目がありません!

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