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石黒アツシ

POSTED BY ライター&フォトグラファー&フードコーディネーター 石黒アツシ 掲載日: NOV 13TH, 2019.

世界で一番キットカットが売れている国「日本」で、外袋の折り鶴を折る理由

知ってました?世界で一番キットカットが売れている国って日本なんですって。そういえば子どもの頃からよく食べてました。「Have a break, have a KITKAT」という合言葉はもう50年以上使われているそうです。2019年9月から「 キットカット 」 大袋 タイプ5品の外袋が紙パッケージになりました。そうすると何がうれしいのかな、ということでノッポさんに教えてもらいました。でもなんでノッポさん?

最近は多くの企業が取り組むようになったプラスチックごみへの対策。ふと毎日の生活を見回してみると、ラップも使うし、生鮮食品のパッケージも多いし、シャンプーなどの容器だってなんだって、プラスチックはいろんなものに使われています。でも、放っておかないで、できること、小さなことからでも脱プラスチックを始めるのって大事なんだってノッポさんに教えてもらいました。

>>>ミニマルライフの極意とは?〜【連載】小さな家の豊かな暮らし〜

キットカットのCMにノッポさん登場!

Eテレ(NHK教育テレビジョン)で1970年から1990年まで放送されていた「できるかな」。トレードマークのフェルトの帽子にサスペンダー姿のノッポさんと、「ウゴウゴウゴ」と話すゴン太君が、「小さい人」(ノッポさんは子どものことをこう呼びます)と一緒にいろんなものを工夫して作るという人気番組でした。

番組が終了したのが1990年。その頃に10歳だった「小さい人」なら、今は39歳でお父さんやお母さんになっているかもしれません。

そのノッポさんがこの秋、ゴン太君と一緒にキットカットのCMに出演しています。キットカットが紙パッケージに変わって、そのパッケージを使って折り紙を折るという内容です。

プラスチックの環境問題を少しずつ解決

(C)Shutterstock.com

キットカットを日本で販売する日本ネスレのまとめ(平成30年8月 環境省発表資料より出典)によると、2010年の推計で、海上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量ランキングは・・・

1位 中国 353万トン
2位 インドネシア 129万トン
3位 フィリピン 75万トン
4位 ベトナム 73万トン
5位 スリランカ 64万トン

アメリカは11万トンで20位、日本は6万トンで30位でした。すっかり生活の中で必需品になっているプラスチックの使用を急やめることは難しいのですが、日々の生活の中で、できるだけ減らすように心がけたいと思っている人も多いと思います。そして、脱プラスチックに力を入れている企業の商品は、応援したくなります。

ちなみに、キットカットの今回の紙パッケージの採用では、年間380万トンのプラスチック削減になるそうです。さすが、売れている商品だけのことはありますね。

ノッポさんのメッセージは「みんなにやさしくね!」

そしてそのノッポさん、キットカットの「折り鶴で、想いを伝えるクリスマス」というイベントの発表会に登場しました。「キットカット」の紙パッケージを折って折り鶴を作り、ペーパークリスマスツリー飾るという催しです。

「キットカット ショコラトリー」銀座店で12月25日まで開催されています。(伊丹空港店、新宿高島屋店、ラゾーナ川崎店、そごう広島店の4店でも11月16日(土)より、ミニチュア版のペーパーツリーを店頭に設置し、ノッポさんがメッセージを書いた「折り鶴」で装飾します)

そこに飾られたノッポさんのメッセージが「みんなにやさしくね!」でした。「できるかな」の番組では、最終回にちょっとだけ話すまで、ずっと黙っていたノッポさん。プラスチックを削減することが人間も動物も、みんなに優しくすることだって、教えてくれました。

>>>ミニマルライフの極意とは?〜【連載】小さな家の豊かな暮らし〜

>>>【連載】お家で島時間〜お取り寄せ島グルメ〜

[キットカット ショコラトリー]
[キットカット オンラインショップ]
「キットカット」の外袋を紙パッケージに変更|ネスレ
[プラスチックを取り巻く国内外の状況|平成30年8月 環境省]

[All photos by Atsushi Ishiguro unless otherwise attributed]

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro/ライター&フォトグラファー&フードコーディネーター

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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