近年、「スーパームーン」「ブルームーン」、さらに「スーパーブルームーン」が話題になりますが、どのような月を指すのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。それぞれどんな月なのか(意味や由来、しくみ)、いつ見られのか(日付)、どんなことすればいいのかを、和文化研究家の三浦康子がわかりやすく解説します。

「スーパームーン」とはどんな月?いつ見られるの?

スーパームーンとは、1年で月が最も地球に接近し、ふだんより大きく明るく輝いて見える月をいいます。しかし、「スーパームーン」は天文学の正式な用語ではなく、統一的な定義もありません。一般的によく用いられるのは「1年に12~13回見える満月のうち、最も大きく見える満月のこと」という定義です。
月の見かけの大きさは、見ている人と月との距離によって決まります。月が「とても大きい」ということは、月が「とても近い」ということです。
地球の周りを回る月の軌道は楕円形なので、地球から月までの距離は約35万7000kmから約40万6000kmまで変化するそう。NASAの観察によると、地球に近い位置の満月は、遠い位置の満月よりも最大14%大きく、30%明るいそうです。
もともと「スーパームーン」は占星術師が使い始めた言葉です。スピリチュアル的には、いつもよりも強力な月のエネルギーを吸収することができるので、いろいろなものを取り込みやすく、浄化にも強く作用するそうです。願い事が叶いやすい、恋愛運や金運上昇、体の吸収力が高まるので体に優しい食事を、心の浄化や身辺整理をするとよい、などといわれています。
「スーパームーン」はいつ見られるの?
2024年のスーパームーンは10月17日です。「1年に12~13回見える満月のうち、最も大きく見える満月のこと」という定義による2030年までのスーパームーンの日付は、以下の通りです。
2024年10月17日
2025年12月05日
2026年12月24日
2027年1月22日
2028年2月11日
2029年3月30日
2030年5月17日
「ブルームーン」とはどんな月?

ブルームーンとは、ひと月の間に満月が2回ある現象で、2回目の満月を指すことが多いようです。
「ブルームーン」という言葉は天文学の正式な用語ではないため、その定義もはっきりしていません。また、見た目も通常の満月と同じです。
では、なぜ月に2回目の満月をブルームーンと呼ぶようになったのでしょう? その由来は諸説ありますが、英語に「ごくまれに」を意味する「once in a blue moon」という慣用句があり、ひと月に2回満月が見えるのが珍しいことから呼ぶようになったという説、アメリカの天文月刊誌が間違って「ひと月に2回ある満月の2回目をブルームーンと呼ぶ」と書いたことから広がったという説が有名です。
ひと月の間に満月が2回ある理由は、月の満ち欠けの周期とひと月の長さに関係しています。月の満ち欠けは平均29.5日周期で繰り返されます。ひと月の長さは2月を除いて30日または31日なので、およそ2年半に1度の割合で、ひと月に2回(1日と30日または2日と31日)満月が巡ってくる場合があるからです。
欧米ではブルームーンは神秘的な現象として人々に知られており、「ブルームーンを見ると幸せになれる」という言い伝えがあります。
「ブルームーン」はいつ見られるの?
最近では、2023年8月31日にブルームーンがありました。2030年までのブルームーンの日付は、以下の通りです。
2026年5月31日
2029年1月30日
2029年3月30日
さらに珍しい「スーパーブルームーン」とは?

スーパーブルームーンとは、1年のうち最も大きな「スーパームーン」と、ひと月に2回目の満月となる「ブルームーン」が重なった月をいいます。
2023年8月31日がスーパーブルームーンになり、話題になりましたね。次回スーパーブルームーンが見られるのは2029年3月30日です。
見ると幸せになれるというブルームーンのエネルギーが、スーパームーンによってより増大されるのが、スーパーブルームーン。スーパーブルームーンは「めったにない幸運が訪れる」といわれています。
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三浦康子
Yasuko Miura/和文化研究家
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで活躍中。「行事育」提唱者。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭もとる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、監修書『季節を愉しむ365日』(朝日新聞出版)ほか多数。
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