左利きさんの暮らしをちょっと便利にうれしくするお店「左ききの道具店」

普段、何気なく使っているノートや定規にハサミなどの文房具、お料理の時に使う包丁や木べらなどの道具……この世のありとあらゆるものは、利き手が右の人用に作られているものが多いのです。利き手が左の左利きさんは、左利き用の道具を使えることもあれば、右利き用の道具を使いこなさなくてはいけないこともあります。ちょっとした傾きや形状の違いで格段と使いやすくなる道具。そんな使いやすい物を探せる、左利きさんのための道具が集まるお店「左ききの道具店」をご紹介します。

左ききの道具店左利きの道具店左利き左利き用左利きキッチンツール左利き道具左利きおたま左利き道具箱左利き木べら左利きペン左利き扇子 — (C) 左ききの道具店

1 左ききの道具店
2 おすすめの道具
3 左ききの手帳 2020がクラウドファンディング中

学校でも日常生活の中でも、当たり前のように右利き用の道具を使ってきた左利きさん！もっと使いやすい道具がここにあります。左利きの人がスッと使えたり、本来の使い心地を楽しむことができる道具を集めた「左ききの道具店」から、店長さんにおすすめをお聞きしました。

左ききの道具店

「左ききの道具店」は、文具や道具が好きで、ご自身が左利きの加藤店長が、もっと手元に置きたい左利きの道具があったらいいなという思いから始めたお店。

左利きのための道具は、数が少なかったり、道具によっては選択肢が限られていることもしばしばあるのだといいます。その珍しさ故に品質やデザインが二の次にされてしまったものもあるのだそう。

そこで、左ききの道具店では、単に左利きの方向けという点だけではなく、道具として優れた品質のもの、長く愛用したくなるデザインということを大切にして、選んだり、作ったりしているのだとか。

おすすめの道具

そんな「左ききの道具店」の加藤店長がおすすめする道具をご紹介します。

すくいやすく注ぎやすいレードル（左右兼用）

スープなどをすくうためのしずく型のおたま（横口のスープレードル）を使うとき、左利きの方ならきっと使いづらさを感じたことがあるのではないでしょうか。

それを解決するのが、新潟県燕市で1977年に創業の業務用厨房用品や家庭用のキッチン用品の老舗メーカー「一菱金属」が左利きのシェフと開発したレードルです。

上から見るとちょうどイチョウの葉のような形をしており、すくうときは、手前のゆるやかなカーブが鍋の側面にフィットして、汁も具も逃さずサッとすくいやすい。ちなみに一度にすくえる量は50mlほどです。

そして注ぐときは、両端の尖った部分から、つたってこぼれにくいよう角度が調整されていて、左手でも右手でも、気持ち良く器に「注ぎやすい」のだそう。

この美しくユニバーサルなデザインは、2016年度のグッドデザイン賞、そして国際的なプロダクトデザイン賞の一つであるred dot award 2017を受賞し、世界でも高い評価を受けています。

耐久性に優れた18-8ステンレス製で食洗機で洗うこともできるのが便利！

商品名：すくいやすく注ぎやすいレードル（左右兼用）
価格（税込）：1,980円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.jp/products/921009

ツゲ材調理用木べら・左手用（左利き用）

スープレードルやフライ返しなどに比べたら、「木べら」の形は左右差が少ないので、気にせず右手用を使っているという方におすすめの、やっぱり使いやすい左手用の木べら。

ミャンマーの天然木（ツゲ）を使い、現地の職人さんが一つ一つ手作りで丁寧に仕上げています。

左手で使うときに合わせた形にカットされているため、鍋やフライパンの縁にしっかり沿うといい、使いやすさを実感できそう。

熱に強いポリウレタン塗装で仕上げられており、汚れや傷がつきにくいのですが、木製品なので、食洗機や乾燥機は使用せずに普通に洗って乾燥させてくださいね。

サイズはS、Mの2種類です。

商品名：ツゲ材調理用木べら Mサイズ・左手用（左利き用）
価格（税込）：880円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.jp/products/921004

サンクラフト愛妻専科　ナイロンバタービーター・左手用（左利き用）

岐阜県関市にあるサンクラフトのロングセラーシリーズ「愛妻専科」の左手用ナイロンバタービーター（フライ返し）です。

ハンバーグやパンケーキなどをひっくり返すときに差し込みやすいフライ返しも左手用なら、使い心地が格段によくなります。

素材はナイロン製で、フッ素加工のフライパンやホットプレートを傷つけず使うことができ、安心。食洗機もOKです。

サイズは30.5×8.5×1.4cm、重さは約70gです。

商品名：サンクラフト愛妻専科　ナイロンバタービーター・左手用（左利き用）
価格（税込）：1,045円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.shop/items/5c18841d14444851d7dc3cf5

Schneider シュナイダー万年筆「base」左手用

今年で創業80年を迎えるドイツの筆記具ブランド「Schneider」（シュナイダー）の左手専用のニブ（ペン先）を搭載している万年筆です。

普通の万年筆を左手で持って書いていると、どうしても筆記中に引っかかりが生じやすくなってしまう。それを解決するためにペンポイントを加工して左手での運筆がスムーズになるように工夫されているのだそうです。

また、押し書きするために強くなりがちな左利きさんの筆圧にも耐えられる、耐久性に優れたイリジウムが使用されています。

手帳に書き込んだり、メモしたり……とペンのように普段使いできます。

商品名： Schneider シュナイダー万年筆「base」左手用
価格（税込）：2,200円
個数/容量： 1本
URL＞＞＞https://hidari-kiki.shop/items/5cad82d42c1c517ded2aea6b

扇子婦人物「てっせん」・左手用（左利き用）

扇子は一般的に右利き用にできており、左手で持ってあおいでいるとだんだん閉じてきてしまいます。

そこで、左手であおいでも閉じてこないのが名古屋市西区で大正元年から営まれる老舗「末廣堂」さんの左手用扇子です。

左手用扇子は、一般的な右手用扇子に比べ、組み立てや加工により一層の技術が必要で、経験豊かな職人さんでも作るのが難しいものなのだそう。そんな中、20以上の工程を経て、1本1本丁寧に仕上げられています。

こちらの柄は、クレマチスの1種であるテッセン（鉄仙／鉄線）の花がデザインされており、上品な面持ちの扇子です。

商品名：扇子婦人物「てっせん」・左手用（左利き用）
価格（税込）：2,860円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.shop/items/5cde0c27c843ce4860c55aa5

左ききの道具箱

左ききの道具店オリジナルの左手で開きやすい道具箱。

左手で開けやすいよう左開き（向かって右側が開く）になっており、蓋にはマグネットが内蔵されているので、中身が飛び出さないようパチリと締まります。

左ききの道具店のキャラクターでもあるホッキョクグマがワンポイントに。

箱の中には、ホッキョクグマのデザインを手がけたアーティスト伊藤佳美さんの描き下ろしイラストが広がっています。

氷山をバックに手を振るホッキョクグマ親子。そして、他の動物も隠れているので、手にした方は探してみるのも楽しそう。

お子さんに向けた「ひだりききのきみに」という小さなリーフレットも一緒に入っているそうなので、新入学や進級時のお子さんへのプレゼントにピッタリですね。

商品名：左ききの道具箱
価格（税込）：3,850円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.shop/items/5c7f650d2ef8286434675557

左ききの一筆箋

こちらも左ききの道具店オリジナルの一筆箋です。

おすそ分けをするときやちょっとした手書きの一言を添えたいときに使いたい！ホッキョクグマのデザインが可愛いですね。

左手で書く人にうれしいポイントは、2種の罫線。

左手で書いた文字が擦れて汚れてしまうのは代表的な左利きあるあるですが、そんな左利きさんにちょっとうれしいひと工夫。

中身の便箋は２種類とじ込まれています。

一つ目は「斜め罫線」。右下がりになった罫線に沿って書くと、文字が擦れにくくなるのだそう。

もう一つは「縦書き」。こちらは言わずもがな左利きさんの得意分野。

大人になって縦書きで書く機会がぐっと少なくなったかもしれませんが、左手で書く利点を活かして積極的に縦書きを使ってみてはいかがでしょう。

商品名：左ききの一筆箋
価格（税込）：550円
個数/容量： 1個
URL＞＞＞https://hidari-kiki.shop/items/5db14a7196580362bce7e99a

左ききの手帳 2020がクラウドファンディング中

左手で書きやすい「ライト式」の手帳「左ききの手帳 2020」が、12月10日まで、クラウドファンディングサイト「makuake」にて、資金調達中です。

「左ききの手帳 2020」の開きは「右綴じ」で、日付はすべて「右上」に配置されています。

週間ページはレフト式ならぬ “ライト式”。右が予定で、左がメモ欄。もう書く手で日付が隠れません！

左手でめくりやすく、左手で書きやすい欲しかった手帳が形に。

すでに、目標額は達成していますが、応援したいという方はぜひ、のぞいてみてくださいね。

私の母は左利き（お箸と鉛筆は右に直した）。

料理中、母が切っている途中の野菜の続きを切ろうとしたときに、右利きの私は「え？どっちから切ればいいの？」と思ったことがあました。

左利きのみなさんは日常の中で、きっとこんな思いをたくさんしているのではと思い、左利きの道具を探したのがきっかけで、「左ききの道具店」さんと出会うことができました。

自分が左利きでも、近くの誰かが左利きでも、左利きさんには左利き用の道具を。

きっと新しい世界が広がるに違いありません。

※商品名、価格、仕様、発売時期、品揃え等は変更される可能性がございます。

取材協力：左ききの道具店