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山口彩

POSTED BY 統括編集長/フードアナリスト 山口彩 掲載日: JAN 12TH, 2022.

面白グッズと遊ぶ!【1】花札デザインの折り紙「折り札」で花札はできる?

面白グッズやくだらなすぎるおもちゃ、不思議グルメにへんてこ雑貨……。どうしてこんなものを!? どうやって使うの!? 思わず目が釘付けになり、寝ても覚めても気になって、役に立たないとわかってもつい買ってしまう。それはきっと、私たちに無駄なことを楽しみたい気持ちがあるから!この連載では、面白グッズと遊ぶ、愛すべき不毛な時間を体験ルポでお届けします。第1回は、海外の人へのお土産としても人気の花札デザインの折り紙「折り札」。実用的じゃないからこそ愛おしいものが、あるんです。

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花札がデザインされた美しき折り紙「折り札」

「折り札」は、花札(はなふだ)がデザインされた折り紙。

花札は日本のかるたの一種。12カ月折々の花が描き込まれた札が4枚ずつ、合計48枚で1セットです。

「折札」は花札全ての札が再現されているので、同じく48枚で1セット。鶴の折り方の図解もついているので、海外の人へのお土産にしてもぴったりです。

試しに1羽。できあがり

1羽折ってみました。うーん美しい。鶴として完成したときにちょうど絵柄が正面にくるようにデザインされているのが素晴らしいですよね。

でもこれを48羽折るのか……。ちょっと気が遠くなってきた。

ともあれ、どんどん折っていきましょう。

48羽ひたすら折る

折る。

折る。

ひたすら折る。

祈りを込めて折る。

なんか楽しくなってきた。

よく考えたら誰でも鶴が折れる国ってすごいですよね。

日本人に生まれてよかった。

永遠に折り続けられそうな気がしてきた。海外のストリートで鶴折って生活できないかな。

信じられないけど割と楽しく48羽折れた。

こうして大群になるとちょっと昆虫みたいで怖い。

猪鹿蝶。

花見で一杯。

五光です。はあ。なんという美しさ。折り方がちょっと雑だけれどご愛敬。48羽折りましたが、鶴を端までピシッと折るのは相当な難儀というか、いろいろ適当な自分には不可能だと実感。

さあ!「折り札」で花札はできるのか!

やってみたかったのはこれ。「折り札」で実際に花札はできるのか? 花札のルールを何となく知っているという編集部の後輩に協力してもらってレッツプレイ!

山札は鶴だとまとまらないので空き箱に入れました。

手札を持つのがまず大変。というか、こっちから手札の中身が見えてます。

手に持った自分の手札の中を確認するのも一苦労。これ、ちゃんと勝負になるのかな?

ともあれ始めます。いきなりカスで萩に猪を獲るとは。やるな。

それならこちらは赤短で桜に幕をGET。なんだかおめでたい気分になるなあ。

え?紅葉に鹿?それって猪鹿蝶リーチでは?

というわけで牡丹に蝶、いただきます。猪鹿蝶阻んだり!

という感じでゲームを進めていったのですが、想像以上に折り鶴での花札は難儀でした……。でもできなくはない。もう一度やりたいかと言われると、うーん。悩みます。普通の花札でいいかも。

とはいえ、美しい花札デザインの鶴をひたすら折り続けた時間は、もう一度体験したいかと聞かれたら迷いなくYES! ランナーズハイ的な気持ちよさがあるんです。それもただの折り紙じゃなくて、デザインの類まれな美しさが重要。

四季の美しさ、斬新な構図、紙で鶴を折る技術など、日本の美意識が詰まった一品です。

「折り札」はギフトやお土産にGOOD!インテリアにも!

結局後輩に「月見で一杯」をそろえられ負けてしまいました

一組48枚に、日本の四季折々の花や生き物の絵を、日本人なら誰もが知っている折り鶴に描いた「折り札」。自然を愛でる日本独特の視点と余白の美を知るデザイン性が、なんとも秀逸な折り紙です。これで500円は安い。というか安すぎる。1200円くらいしてもおかしくないと感じました。

ギフトやお土産にはもちろん、丁寧に折って、インテリアとして飾るのもまた一興です。

折り札
15×15cm 48色入り 48枚
定価500円(税抜)※筆者はロフトにて税込550円で購入しました。
5冊(2,500円)
http://www.kidstoyo.co.jp/article-69/
[楽天][amazon][Yahoo!]

[All Photos by Aya Yamaguchi]

山口彩

aya yamaguchi/統括編集長/フードアナリスト

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「イエモネ」「TABIZINE(タビジン)」「novice(ノーヴィス)」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。引越し歴は15回。

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