生理の度に出る使い捨てナプキンのゴミ。環境にやさしい生理用品を使いたいと、2020年に初めて布ナプキンを使ってみた筆者が感想を紹介します。布ナプキンにメリットとデメリット、そして使い捨てナプキンとの比較表も!布ナプキンに興味があるけど、ちょっと不安だな・・・そんな人のためにリアルなルポをお届けします。
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目次
2020年布ナプキンデビューしました
環境に配慮した生活を心がけている私は、以前から生理の度に発生する大量のゴミに心を痛めてきました。ゼロウェイストの生理用品については知っていたものの、何となく不安で手が出せず・・・しかし2020年、新しい年を迎えたのを機に一念発起して布ナプキンデビューしました!
この記事では、布ナプキン初心者の私が実際に使ってみて感じたことを紹介します。「布ナプキン、気になるけど実際はどんな感じなんだろう?」そんな疑問を抱える方にとって参考になれば幸いです。
購入したもの
私が購入した布ナプキンはこちらです。
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PixieCupというブランドの、マイクロファイバー仕様ナプキン5枚セットを購入。加えて、オーガニックの布ナプキンを販売しているブランドGladRagsから、初心者用の割引価格でデイライナーを1枚購入しました(写真右上)。
たくさんのブランドがある中でPixiePadを選んだ理由、それは単純に「値段」です。これまでなかなか布ナプキン購入に踏み切れなかった理由は、1枚当たり1,000円~1,500円と、ちょっと値が張るから。何枚もそろえようと思うと、初期投資が意外と高額になってしまいます。PixieCupのものは5枚セットで25ドル(約2,700円)とお得だったことが決め手でした。
サイズ感はこんな感じ(15㎝の定規と比べています)。
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使い方は羽つきのナプキンと同じ。ショーツの裏側でボタンをぱちりと止めます。使い捨てナプキンは粘着テープで羽を止めるのでずれが気になりますが、布ナプキンはしっかりと固定してくれるので快適です。
使って感じた布ナプキンのメリット
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ゴミを大幅に削減できる
やはり布ナプキンの最大の長所は、生理に伴うゴミを大幅に削減できることです。統計によると、女性が生涯で排出する「生理ゴミ」は約110~140kgであると言われています。これにはナプキンやタンポン本体、外装、アプリケーターなどが含まれます。
自然素材や生分解性プラスチックを使った使い捨て生理用品もありますが、ほとんどはプラスチックで作られています。埋め立て後の分解に長い時間を要し、また焼却時には有害なガスが生じるので、環境にやさしいとは言えません。
対して布ナプキンは平均寿命5年程度と言われています。5年間で消費するナプキンやタンポンのゴミの量を考えたら、布ナプキンは断然エコです。さらに、使い終えた後に自然に帰っていくよう、私もゆくゆくはコットン100%の布ナプキンに切り替えていくつもりです。
長く使えば経済的
正直なところを言えば、布ナプキンは高い!布ナプキンのみを使うとしたら、10枚ほどはそろえておきたいところ。1枚1,500円だとすると、初期投資は15,000円になります。これはそんなに簡単に出せる額ではありません(少なくとも私にとっては・・・笑)。
しかし、長期的に考えると布ナプキンは使い捨てのものよりも経済的です。私は大体1回の生理で30枚入りのナプキンを1袋使います。これは約500円。1年間で6,000円なので、布ナプキンを2年半使えば元が取れる計算です。
私の場合はさらに格安のものを購入したので、5か月目以降は「節約してる♪」というウキウキ気分で使うことができます!
吸収性がよい
これは使ってみるまで知らなかったのですが、布ナプキンは吸収性がすごい!使った後に洗うと、驚くほどの量を吸収していることに気づきます。そのため漏れることもありませんし、べたつく不快感もありません。
これは、GladRagsで購入したコットンのナプキンも同じです。特に薄めの布ナプキンは、一見するとただの布切れに見えます。しかし、機能性をしっかり考えてデザインされたものがほとんど。ですので、プラスチックのナプキンよりもしっかり吸収してくれますよ!
ムレやにおいを軽減できる
化学繊維で作られた使い捨てナプキンは、どうしてもムレや不快なにおいの原因になりがちです。しかし布ナプキンは通気性がよく汗もしっかり吸収してくれるので、快適に過ごせます。特にマイクロファイバーではなくコットンの布ナプキンは付け心地がよいと感じました。
布ナプキンのデメリット
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外出先で使うのは不便
写真からも伝わると思いますが、布ナプキンは使い捨てのものよりもサイズが大きく、厚みもあります。そのため2~3枚持ち歩くだけでもかなり場所を取ります。職場などで目立たないようにトイレに持っていこうと思っても、難しいかもしれません。
それだけでなく、使い終わった後の汚れたナプキンの処理にも困ります。本当は外してすぐに水でゆすぎたいところですが、外出先だとそうもいきませんよね。
私も一応、濡れたナプキンを持ち運ぶための防水ポーチを購入しましたが、未だに家以外で布ナプキンを使ったことはありません。
ちょっと大きすぎるかも?
先述の通り、布ナプキンは大きくて厚い設計になっています。特に多い日用や夜用のものは結構大きい!ぴったりとしたパンツやレギンスなどをはくと、形がかなり響いてしまいます。パンツスーツなどには不向きかもしれません。
また、個人的には、マイクロファイバーのものは若干大きすぎてごわつくかな、とも感じました。幸いサイズ展開は豊富なので、いくつか試したうえで自分に最適なものを選ぼうと思います。
洗う手間がかかる
これは購入前から予測していたことですが、やはり手入れに手間がかかります。お手入れの基本的な流れは
外す→水でゆすぐ→つけ置き→洗濯機→乾燥
私は全部で6枚しか持っていないので、毎日洗う必要があります。しかし夫と私の二人暮らしでは、毎日洗濯機は回しません。かと言って布ナプキンのためだけに洗濯機を使うのももったいないので、普段洗わないようなものを洗濯する機会を作るようになりました。
私と夫は生理に関してもオープンな関係なので、つけ置きや乾燥時に布ナプキンを見られることに抵抗はありません。しかし同居する家族やパートナーに「ナプキンを見られたくない」と感じるならば、布ナプキンは少し難しいかなと思います。
日本の布ナプキンブランドの中には、配達時に中身を分からなくしたり、専用のふた付きバケツを販売したりしているところもあります。
生理用品を比べてみた
最後に、初期投資・長期的なお得さ・環境への配慮・使い心地・手入れのしやすさ・外出先での使いやすさの6つの観点から、使い捨てナプキンを布ナプキン(と以前の記事で紹介した月経カップ)を比較してみました。
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あくまで個人的な感想ですが、布ナプキンは使い心地と環境への配慮の点で特に優れていると感じました。
生理用品にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、いくつか試してみて自分に合ったものを選ぶのが重要です。また、複数の製品を併用するのもよいでしょう。
例えば私は、月経カップと布ナプキンを組み合わせて使っています。【予定日前後・生理始め・終わりかけ・夜】は布ナプキンを使い、【生理中間・日中・外出時・運動時など】は月経カップを使っています。このように組み合わせることで、使い捨てナプキンを一切使わなくても、快適に生理を過ごすことができるようになりました。
環境意識が高まる中、これからの生理用品は布ナプキンなどサスティナブルなものが主流になるかもしれません。もし気になるなら、ぜひ一度お試しで使ってみることをおすすめします!
【参考記事】
Greening the Crimson Tide: What’s the environmental impact of my period? [Slate.comで読む]
[Photos by Shutterstock.com]
>>>噂の月経カップを使ってみた! リアルな感想とコツを紹介
>>>それ、不要かも!?自称ミニマリストが断捨離してよかったと実感したアイテム5つ
>>>実は外出自粛がうれしい私たち。世界の内向派の声を集めてみたよ
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ベロワ ニーナ
Nina Belova/ライター/翻訳者
北海道生まれ、福井県育ちのロシア人。東京大学地域文化研究北アメリカコースを卒業後、アメリカに移住。現在はフリーランスのライター・翻訳者として活動し、執筆分野は金融・技術・旅行・歴史など多岐にわたる。アメリカの田舎で夫・猫とともに自由なヒッピー生活を満喫中。
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