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林美由紀

POSTED BY ライター 林美由紀 掲載日: JUL 3RD, 2026.

うつ病治療の「3割の壁」を打ち破る運動療法とは?元日本王者・医学博士の精神科医による講演会開催

最近、気持ちが落ち込み気味……体調もすぐれない……そんな症状がみられるうつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちに経験するといわれており、誰もがかかる可能性があります。うつ病は薬物療法が一般的ですが、今、元プロキックボクサーで青葉こころのクリニックの医師である鈴木先生が提唱する、「うつ病の運動療法」に注目が集まっています。本記事では「うつ病」や「うつ病の運動療法」について紹介します。

体調不良、うつ病イメージ

誰にでも起こりうる「うつ病」

無気力イメージ

厚生労働省によると「うつ病」とは、精神的・身体的なストレスやショックなどが重なることで無気力で憂うつな状態になってしまうこと。

その原因は、精神を安定させたり、やる気を起こさせたりする、脳内の神経伝達物質「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減ってしまうことであると考えられています。

気分の落ち込みなどの精神症状だけでなく、不眠や全身の倦怠感など身体症状も現れることもあり、とてもつらい病気です。

うつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちに経験するといわれており、誰もがかかる可能性があります。不調を感じたときには、早めに適切な治療を受けましょう。

異色の経歴を持つ医師が「うつ病」に向き合う

東京都豊島区巣鴨の精神科・心療内科「青葉こころのクリニック」院長・鈴木宏先生
©︎青葉こころのクリニック

そんなうつ病の治療に取り組んでいるのが、東京都豊島区巣鴨の精神科・心療内科「青葉こころのクリニック」の院長であり、元プロキックボクシングNJKF日本ウェルター級王者という異色の経歴を持つ鈴木宏先生。

従来の薬物療法だけでは改善できなかったうつ病治療の「3割の壁」に挑む、科学的根拠に基づいた運動療法を提唱しています。

また、「青葉こころのクリニック」にて2018年に導入した、患者のプライバシーを徹底的に守る「受付の自動化システム」も大きな話題を呼んでいます。

このようにうつ病に真摯に取り組む鈴木先生が、6月に全国の精神科医・医療従事者へ向けたうつ病に対する運動療法の特別講演「精神科外来で行ううつ病の運動療法の基本」を開催しました。「うつ病の運動療法」とは、どんなものなのでしょうか。

診療と柱となる「うつ病の運動療法」

鈴木先生の診療の柱となっているのが、うつ病に対する「運動療法」です。

薬物療法だけでは症状がよくならない約3分の1の患者に対し、既存アプローチの約1.5倍の有用性が示唆されている運動療法を行うことが重要であると鈴木先生。運動療法は再発率の低さでも知られているといいます。

自身がキックボクサーとして取り組んできた「運動」をうつ病の治療に「科学的」に取り入れることが役割だと考えた鈴木先生は、患者さんに必要で適切な薬を処方しつつ、信州大学発の「インターバル速歩」にも取り組んでもらっているのだそう。

インターバル速歩とは

徒歩のイメージ

「インターバル速歩」は、信州大学スポーツ医科学講座の能勢 博特任教授らが開発した、科学的根拠に基づく運動法。商標登録されており、講習を受けて専門の資格や許可がなければ指導できません。

やり方は、3分間の早歩きと3分間のゆっくり歩きを交互に繰り返すだけ。まとまった時間も場所も、着替えさえもいりません。通勤や買い物のついでに早歩きをするだけで実践できます。

ポイントは「ややきつい」と感じる速さで、その人にとっての限界の約70%、「息は弾むけれど会話はできる」程度が目安です。

とはいえ、無資格でおこなうインターバル速歩の指導では効果が出にくいばかりか、体に負担になる恐れもあるため、その科学的品質や実施体制が厳しく管理されているといいます。

運動にも処方が必要!

運動療法に大事なのは、適切な強度。きつさが足りないと効果が出ませんし、きつすぎたりやりすぎたりすると、かえってうつ症状が悪化してしまうことも。

そのため、ただ闇雲に行うのではなく、運動も、薬と同じで、その人その人に合った調整……いわば専門の医師による「処方」が必要だと鈴木先生。

正しくインターバル速歩を行うことで、うつ症状が寛解し、科学的な体力の計測で初診時の約1.6倍に体力が向上し、旅行を楽しめるようになった方もいるそうです。※2026年5月インタビュー時点、青葉こころのクリニック調べ。あくまで一例で、効果には個人差があります

うつ病と診断されると、その状況により、薬を処方されることが一般的ですが、自分に合ったやり方さえわかれば、すぐに実践できる「インターバル速歩」が、うつ病だけでなく、高血圧や血糖値、中性脂肪やコレステロールといった脂質異常などの生活習慣病が一緒に改善するというメリットもあります。

心がつらくなったときには、専門医に相談し、薬とともに運動療法も試してみたいですね!

クリニック名: 青葉こころのクリニック
院長    : 鈴木 宏(医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
所在地   : 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-3-22 アドニスアマノ2F
電話    : 03-5981-0556(17時まで)
公式サイト : https://www.aoba-kokoro-c.com/

※記事の内容はリリース発表時のものとなります。詳細や最新情報は公式サイトでご確認ください。
※画像はイメージです。

画像素材:PIXTA

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Miyuki Hayashi/ライター

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスライター。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、クモの巣、絵本、漫画、子どもなど。グッとくる雑貨、ハンドメイド作品、文具、生き物、可愛いものとヘンテコなものを日々探しています。

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