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POSTED BY ライター 内野チエ 掲載日: MAY 10TH, 2020.

整理収納のプロに聞く【4】キッチンの無駄なものTOP5とは?作業効率がアップするキッチンの作り方

家にずっといるのが苦手。家にいると何となくイライラしてしまう・・・。その原因はもしかして部屋にあるのかも?!空間が人のココロに与える影響や、正しい片づけの方法を整理収納のプロ・長野ゆかさんに聞きました。快適な部屋づくりで考え方、能力、人間関係まで上向きに!今すぐ試したいプロ直伝の片づけを、全4回にわたってお届けします!

キッチンの整理収納術

お話を聞いたのは、全国に24人しかいない(!)整理収納アドバイザー認定講師の長野ゆかさん。

お片付けサービスのプロ、整理収納アドバイザー1級の育成を行う、お片づけのスペシャリストです。

これまで累計5千名以上の片づけに携わり、人生が180度変わるケースをたくさん見てきたといいます。

モノを処分する方法やクローゼットの整理の仕方を聞いた第3回に続き、第4回ではキッチンの片づけに迫ります。

見せる収納がNGの理由とは

――外出自粛で自炊の機会が増えました。使いやすいキッチンにするためにはどんなことを気を付ければいいでしょうか。

長野さん:キッチンは動線が悪いと作業効率が落ちて、手間も時間もかかってしまいます。整理収納の工夫が大切になってきますが、キッチンの壁にお玉を掛けたり、コンロ周辺にスパイスラックを備え付けたりと、「見せる収納」はおすすめしません。出しっぱなしの収納は、ものの出し入れはしやすいですが、キッチンは油汚れが気になる場所。放っておくと油の上にホコリが積もり、ベタベタになってしまいます。かえって掃除の手間を増やすことになるので、後々のことまで考えるとやはり収納スペースにしまっておく方が楽です。

収納スペースは余裕を持たせて、必要なものがさっと出せるようにしておきたいですね。

キッチンの無駄なものTOP5

――キッチンの収納スペースに余裕がありません。どんなものから処分すべきでしょうか?キッチンの無駄なものTOP5を教えてください。

長野さん:これまで多くのお宅を拝見した経験から言うと、1位がコンビニやスーパーでもらう割り箸、ストロー、スプーンなどです。無料でもらえるものは損をしたくない気持ちや、もらえるものはもらっておこうというお得感から、ついため込んでしまいがち。でも、スペースの許容量を超え、使う予定のないストックは、お得でもなんでもありません。

2位は食品です。これはストックのつもりで買い込みすぎて、結局、消費期限切れになっているケース。 いざというときの備えこそ「何日・何週間分」と数値で捉え、適正量管理が必要です。どのくらいの量が必要かを考えず、「何となく」で買い集めると、いくらストックがあっても不安に駆られ、買い続けてしまいます。数値でとらえることで「何日分ある」と把握でき、安心感を覚えて買うのを止めることができるでしょう。

3位は便利グッズ。「流行っていたから」「便利そうに見えた」という理由の衝動買いが目立ちます。購入後、まったく使っていないのに、収納スペースにいつまでも保管されていることが多いです。サイズが大きいものは、1つ手放すだけで収納スペースが大きく空くので、ぜひ見直してもらいたいポイントです。

4位は子どもが昔使っていた水筒やお弁当箱。子どもが大きくなって使う機会がなくなったものは思い切って処分しても問題ないはずです。それでも捨てたくないという場合は、「まだ使える、もったいない」という理由よりも、思い出が詰まっている場合が多いんですね。この場合、 学用品など思い出の品を保管している場所に移してもよいでしょう。そうすればキッチンの限られた収納スペースを有効活用できます。

5位はケーキ型やワッフルメーカー、中華鍋一式など、いっときの趣味で買いそろえた調理グッズ。何年も使っていないものは思い切って手放すか、密閉できるケースに入れてキッチン以外の場所で保管するのも1つの方法だと思います。

“いいかげん”で良い加減

――我が家にもワッフルメーカーがあります。まったく使っていないからこそ、人に譲るのも売るのも捨てるのも惜しくて処分できません・・・。

長野さん:片づけの心得として、私はいつも「いいかげんで良い加減」と伝えています。自分の思いを押し殺して 無理に処分をしても、リバウンドするだけです。

「捨てなくちゃ」「片づけなくちゃ」など、~しなくちゃいけないと思い詰めたり、片づけのハウツー本や情報を真似して、買ってきた調味料をわざわざ統一された容器にキチっと整頓してオシャレなラベルを貼って・・・とそんな美しさまで追求して片づけをする必要はありません。自分にとっての「良い加減」でいいんです。

処分すべきと思いつつ、捨てることができない。そのジレンマや後悔の思いは、次回の消費行動で無駄買いを防ぎ、片づけのリバウンド防止にきっと役立ちます。

そして、新たにモノを買うときは、決して妥協しないことです。100%自分が気に入ったものかどうか、しっかり吟味して買うことで自分にとって本当に必要なものだけが手に入るようになります。どんなシーンで使うか、週に何回使うか、洗う手間や、収納する場所までしっかりイメージしてみてください。口コミをうのみにせず、自分の生活スタイルに落とし込んで検討することが大切です。

全4回にわたって片づけの極意を教えてくれた長野ゆかさん。片づけは部屋をキレイにするためのものと考えていましたが、モノとの付き合い方を知ることによって思考や行動が変わり、生き方まで影響を受けるのが衝撃でした。筆者も今回のお話を参考に、部屋の片づけに取り組んでみたいと思います!

長野ゆか:オフィスミカサ代表。整理収納アドバイザー1級・2級認定講師(全国24名)。オフィス文書(書類・片づけ)の専門家として活躍中。セミナー、講演会、TV取材、ラジオ出演、出版等多数。HP「オフィスミカサ」。最新著書『図解 がんばらない家事の基本』を全国のローソン、ファミリーマート(一部店舗)にて期間限定で発売中。

[All Photos by Chie Uchino & shutterstock.com]

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内野チエ

Chie Uchino/ライター

Webコンテンツ制作会社を経てフリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。

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