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POSTED BY ライター 内野チエ 掲載日: NOV 12TH, 2021.

片頭痛は我慢せず“コントロールするもの”へ。最新治療法とセルフケア

今の時期、台風で起こりやすいと言われている片頭痛。根本的な解決法がなく、ひたすら我慢するしかないと思っている人も少なくないかもしれません。しかし、実は片頭痛をコントロールして上手に付き合っていく方法があるのをご存じでしょうか。先日開催された日本頭痛学会、JPAC(頭痛医療を促進する患者と医療従事者の会)、アムジェン株式会社によるセミナー「片頭痛コントロールズカレッジ」から、片頭痛のメカニズムやコントロールの方法など、片頭痛にまつわる最新情報をお伝えします。

片頭痛に悩む人は30代女性が最多

片頭痛に悩む人は約840万人いるとされており、そのほとんどが女性。女性患者は男性の約4倍にもなり、10代、20代と右肩上がりに増え、30代が最多となっています。仕事や結婚、出産など、忙しい毎日を送る30代女性。片頭痛を抱えていると、日常生活にも大きな支障が出てしまいます。

「仕事に集中できない」「時々、欠勤してしまう」「家族との時間を犠牲にしている」「次に来る発作が不安になる」「周囲の人の理解を得られない」「人との約束を遠ざけてしまう」といった悩みを訴える声も。片頭痛を抱えていると生活の質が低下してしまい、気分まで影響を受けてしまうことが分かります。「たかが頭痛」と片頭痛を放置しないで、どのように付き合っていくか。それが大きなカギとなりそうです。

片頭痛の特徴とは

片頭痛は、頭痛の前に「前兆」があるタイプと、ないタイプの2つがあります。前兆症状としては、「キラキラした光、ギザギザの光が視界にあらわれ、見えづらくなる」「チクチク感」「感覚が鈍くなる」「言葉が出にくくなる」などがあります。その他にも、「半身の脱力感」「回転性めまい」を感じる人もいます。前兆症状がある人は、こうした前兆が5~60分ほど続いた後に頭痛が始まります。

また、片頭痛そのものの特徴としては、「発作的に起こる」「4~72時間痛みが持続する」「片側がズキズキと脈打つように痛む」があげられます。

ただし、両側が痛むケースの片頭痛もあります。片頭痛という名称から、「片側だけが痛むもの」と思い込みがちですが、そうではありません。片頭痛と診断された人のうち、4割近くが両側の頭痛を経験していることは、あまり知られていないことです。

もしかすると、あなたのその頭痛も片頭痛かも?

実は自分の頭痛が片頭痛とは気づかず、頭痛に悩まされていても病院を受診したことがないという人は約7割にものぼることが分かっています。適切な治療を受けるためにも、慢性的に頭痛に悩んでいる人は、医療機関で一度きちんと診察を受けてみることをおすすめします。

片頭痛をコントロールするための「頭痛ダイアリー」

片頭痛の発症となるトリガーや症状は、人によってそれぞれ。埼玉精神神経センター・埼玉国際頭痛センター長の坂井文彦先生が推奨するのは、「頭痛ダイアリー」を付けることです。

頭痛ダイアリーを付けることで、頭痛のタイミング、頻度、状態が具体的に分かるようになり、自分の片頭痛の特徴を観察・整理できます。頭痛ダイアリーを病院で医師に見せれば、個人それぞれの頭痛情報が適切に伝わり、治療にも役立てられますよ。

頭痛ダイアリーは、頭痛が起きた時にさっと付けられるように、できればいつも持ち歩いておきたいものです。LINE公式アカウント「片頭痛@LINE ヘルスケア」には、頭痛ダイアリーの機能があり、スマホを使って症状を記録することができます。日本頭痛学会認定の専門医が所属する病院の検索機能も付いているので、こうしたサービスをぜひ上手に役立ててみてください。(お友だち登録はこちら

片頭痛の治療はここまできた!

片頭痛は脳内のセロトニンという物質の低下により、血管が拡張され、痛みが引き起こされるというメカニズムが解明されています。原因が分かったことで治療薬も開発されていますが、一般的にはいまだ、治療可能な病であることがあまり知られていません。

痛みに対する治療として鎮痛剤やはきけ止めの処方が行われていますが、現在は予防治療も進み、頭痛の頻度や程度を軽減したり、痛みの持続時間を短くすることもできます。

仙台頭痛脳神経クリニックの松森保彦先生によると、片頭痛の最新治療には月に1度の注射が効果的なのだとか。注射によって痛みの伝達物質をブロックし、頭痛による辛さを抑える予防措置をとることで、片頭痛によって日常生活を振り回されることがなくなる可能性も出てきました。

自宅でできる片頭痛のセルフケア

片頭痛を起こさないように、日常でできるセルフケアもチェックしておきましょう。

片頭痛はにおいで誘発されることもあり、香水や洗剤、柔軟剤、たばこといった匂いの強いものを遠ざけるというのも1つの方法です。

食事にもご注意を。オリーブオイル、赤ワイン、チーズ、チョコレートは、チラミンやポリフェノールといった成分が血管を拡張し、片頭痛の誘因になってしまうことがあるのでとり過ぎないようにしましょう。うま味調味料や添加物が多く含まれる中華料理やソーセージ、過度な飲酒も避けましょう。

また、寝不足、寝すぎもNGです。生活リズムを乱さず、規則正しい生活を送ることが大切です。ストレスをためないように、適度な運動やリラックスできる時間を持つように心がけましょう。「頭を動かさず腕を2分間ふる」「ひじを曲げて両肩を前後に6回まわす」の簡単ストレッチもぜひ試してみてください。

自分の片頭痛の特徴を知り、正しい診断を受けることで、適切な治療へとつながります。頭痛は放置せず、コントロールするものと思い、ぜひ上手な片頭痛との付き合い方を見つけてくださいね。

[All Photos by shutterstock.com]

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内野チエ

Chie Uchino/ライター

Webコンテンツ制作会社を経てフリーに。20歳で第1子を出産後、母・妻・会社員・学生の4役をこなしながら大学を卒業、子どもが好きすぎて保育士と幼稚園教諭の資格を取得、など、いろいろ同時進行するのが得意。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。

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