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POSTED BY ライター/パティシエ/ときどき通訳 sweetsholic 掲載日: MAY 21ST, 2020.

フランス流シンプルで豊かな暮らしのヒント【1】フランス人はなぜ春に大掃除をするの?「ネットワヤージュ・ド・プランタン」

みなさんが思い描く、豊かな暮らしとは? フランスで暮らしていると、毎日を工夫しながら過ごすのも、人生を豊かにするひとつの方法だと気づきます。でもそれは、憧れのスローライフとは少し異なる、本当にちょっとした暮らしの知恵なのです。この連載では、毎日を快適に過ごすコツやアイデアなどを南フランスよりお届けします。

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今回は、春の大掃除「Nettoyage de printemps(ネットワヤージュ・ド・プランタン)」について。日本では年末に大掃除をする習慣がありますが、フランスでは春がその季節にあたります。

どうして春に大掃除をするの?

暖かな陽気に恵まれた、5月の風景。南仏のアパートにて
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花々が色付き、暖かく過ごしやすい春。お天気の日にアパート敷地内の共同広場で寛いでいると、粗大ゴミらしきものや段ボールを運んでいる人がちらほら。この記事を執筆している今日(※5月半ば)も、ご近所さんが大がかりな掃除をしているところに遭遇しました。

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それにしても、なぜ春に大掃除? 不思議に思ってフランス人の夫にたずねてみたところ「要らなくなったものを処分したりする大がかりな掃除は、天気のいい春の日を選ぶとやりやすい。寒かったり、天気が悪かったりすると、(ゴミ捨てなどで)外に出るのが億劫になるでしょう」とのこと。

どおりで春になると、ネットワヤージュ·ド·プランタン関連の記事を、ネットや雑誌でよく見かけるわけだ! 春の大掃除は、フランスの伝統的な習慣なのです。

ネットワヤージュ·ド·プランタンのコツ 

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フランスの春の大掃除は、衣替えや不要なものを捨てる整理整頓も含めた大がかりなものです。そんな大掃除のコツとは? 

  • 「掃除を行う箇所、整理整頓の場所などをリストアップ」
  • 「その日のテーマを決めて、数日に分けて作業する」
  • 「普段の掃除では忘れがちな部分を丁寧に掃除する」
  • 「掃除の際に使うプロダクトは、環境に優しいエコなもので」
  • 「冷蔵庫や冷凍庫内など家電の掃除·お手入れも忘れずに」
  • 「不要な物は手放す前に、周りに欲しい人はいないか、また売れないかどうか考える」

などです。

一番のポイントは、掃除のテーマを決め、数回にわけて作業を行うことでしょう。とはいえ日本もフランスも、大掃除のコツはそれほど変わらないかも? 

フランス人が掃除に使う、エコなアイテムとは?

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キッチンやダイニングエリアの床拭きから、バスルームにトイレにと、さまざまなエリアごとに洗剤を使い分けている人も多いと思います。

フランスでもちろん使いわけている人もいますが「これひとつでOK! しかもエコ」と人気なのが“ホワイトビネガー(お酢)”。食用のホワイトビネガーを水で10倍ぐらいに薄めたものを使って、お掃除していきます。

お酢で掃除すると、シンクやトイレがピカピカに。ただ、素材によっては傷めてしまうこともあるかもしれないので、取り入れる場合は様子を見ながら行ってみてくださいね。

大掃除·衣替え·断捨離することで自宅の収納スペースが把握でき、また空きスペースもできてスッキリ。そして何より、お天気の日に、好きな音楽をかけながらの大掃除はとっても気持ちがいいですよ!

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sweetsholic/ライター/パティシエ/ときどき通訳

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。

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