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中山秀明

POSTED BY ライター/編集/フードアナリスト 中山秀明 掲載日: DEC 18TH, 2023.

【食のプロがコンビニおでん食べ比べ】3社の味はどう違う?大根で徹底比較

秋冬コンビニの風物詩のひとつ、「レジ横おでん」。コロナ以降は提供店舗が少なくなったものの、毎年楽しみにしている人もいるでしょう。
そんなコンビニレジ横おでんは、各社でどう味が違うのか。ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンを訪れ、定番の大根と筆者が気になったおでんだねの2種を食べ比べ。また、つゆの味わいもチェックしました(おでんのつゆは、エリアごとに異なる場合があります。本稿は東京のコンビニで購入しました)。

ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンのレジ横おでんを食べ比べます
ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンのレジ横おでんを食べ比べます

「ファミリーマート」は円熟感のある優しい甘み

ファミリーマートのつゆは、カツオベースのダシに野菜の優しい甘みが溶け込んだ、円熟味を感じるおいしさでした。大根の他、個人的に気になった大ぶりの「鶏つくね」をチェックします。

厚切り大根。税込108円

十分な厚みながら、つゆが中までしみていて、しゃっくりほっくりとしたナイスな食感。全体的にそつがなく、お手本のようなおいしさを感じました。

鶏つくね。税込108円

蒸し焼きで肉のうまみとジューシー感を閉じ込め、その上でレンコンのシャキッとした食感を効かせた鶏つくね。ハンバーグのようなサイズ感と、それでいて油っこくなく、しっかりした密度のある弾力がおいしいです。

ファミリーマートのおでん
https://www.family.co.jp/goods/oden.html

 

「ローソン」はカツオが効いたまろみのある味

ローソンは、筆者が訪れたタイミングがたねの入れ替え直前だったかもしれないのですが、つゆの色も味の濃さもしっかりめでした。とはいえ、ただ濃いだけでなくカツオのダシ感も豊かで、まろみのあるしなやかな味わいだと思います。

つゆしみ大根。税込97円

ネーミング通り、つゆのしみ込みが抜群。それもあって食感は比較的やわらかめで、口どけも良好。贅沢感のあるおいしさです。

ウインナー巻。税込97円

ウインナーは簡単にかみ切れるほどのジューシーさ。くるんでいるさつま揚げ的な練り物もやわらかく、ふわっとした味わいが印象的です。極端なメリハリがない分一体感が絶妙で、完成度の高い味だと感じました。

ローソンのおでん
https://www.lawson.co.jp/recommend/original/oden/

 

「セブン-イレブン」は優しくほっこりで好バランス

つゆの印象としては、やはりセブン-イレブンはバランスに秀でています。うまみ豊かなダシと、キレのあるつゆとのナイスなコンビネーション。それでいて変に主張することはなく、優しくほっこりした優等生的な味わいに仕上がっています。

おでん 味しみ大根。税込105.84円

シャクシャク感が強めで、大根本来の味もする、みずみずしい味わい。あっさりめが好きな人におすすめな塩梅だと思いました。

おでん 4種具材の味しみがんも。税込105.84円

キクラゲ、レンコン、ニンジンなどの具材が、ふわっとしたがんもとのコントラストを生む一品。特にキクラゲのコリッとした食感が楽しく、おいしさを底上げしているように感じました。つゆのしみ具合も抜群で、おすすめです。

セブン-イレブンのおでん
https://www.sej.co.jp/products/a/oden/

 

筆者がコンビニ巡りをした際は、レジ横提供している店舗はそこまで多くなかったのですが、これから寒くなればもっと増えるかもしれません。食べると気持ちまでホッとさせてくれ、カロリーや糖質が低いのもおでんの魅力。ぜひ本稿を参考にしていただけたら。

※各コンビニで購入。商品名、価格、仕様、品揃え等は変更される場合があります。
[All Photos by Hideaki Nakayama]

中山秀明

Hideaki Nakayama/ライター/編集/フードアナリスト

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とウェブメディアを中心に編集と撮影を伴う取材執筆を行うほか、TV番組や大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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