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藤山哲人

POSTED BY 体当たり家電ライター 藤山哲人 掲載日: OCT 9TH, 2019.

ロボット掃除機の形っていろいろあるけど違いってあるの?

量販店に行くといろんな形のロボット掃除機がありますよね。いちばん多いのは○型ですが、おにぎりみたいな▽形、隅までお掃除してくれそうな□型に、中には“D”の形をした掃除機まで。また大きさや高さも各社、各モデルまちまちです。個性あるロボット掃除機たちは、それぞれどんな特徴があるのかまとめてみました。実は形によって、長所と短所があります。

迷ったらコレ!多数派の○型はオールマイティ

なぜほとんどのロボット掃除機が丸型をしているのでしょう?その答えは、○ならどんな隙間に入っていっても、そこから出てこられるからです。たとえばロボット掃除機の幅と同じ隙間に入った場合を考えてみましょう。ロボット掃除機は、ほとんどがバックしません(段差センサーが前にしかないものが多く、必ずセンサーがついている前向きに走ります)。来た道を戻るには180度ターンしてそこから脱出します。

〇型の代表、一番有名なiRobot社のRoomba i7

○型ならどの方向に向きを変えても引っかかるものがなく、簡単に180度ターンできます。ですから狭い場所に入り込んでしまっても、抜け出せなくなって行き倒れになることがありません。

□の場合はターンをしようとすると角の部分がぶつかって180度ターンができません。だから小道の先で行き倒れになってしまうのです。

〇型の前方ブラシは長いものが多く、粒状のゴミを弾き飛ばしてしまう掃除機がある。また吸引口の幅が▽型に比べると狭い

でも〇型には短所もあります。部屋の際や四隅などは、いくら前方にブラシがついていても、壁際や四隅の届かないのです。だから部屋の隅っこに、ゴミを残しがちになります。機種によっては、前方ブラシを長くして隅まで届くようにしていますが、今度はブラシが長すぎて、部屋の中央を掃除したときに、固形のゴミを前方ブラシで弾き飛ばしてしまうことも。

さらに吸引口が小さいので、部屋を何度も往復しなければならず、機種によっては掃除に時間がかかるものがあります。

  • 【○型の長所】狭い場所に入っても上手に脱出でき、行き倒れにならない
  • 【○型の短所】壁の際や四隅のゴミを残しやすく、中央の粒状のゴミを撒き散らかしがち

ルンバi7シリーズ
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▽型は高いケド、脱出上手で隅っこもキレイに掃除

数少ない▽型にはパナソニックのルーロとエレクトロラックスのPurei9があります。おにぎりのような△をしていますが、角が丸くなった「ルーローの三角形」という形をしています。走行するときは▽の底辺を前にして進み、幅のある▽の底辺がすり抜けられた狭い場所なら、180度の方向転換が可能ということです。

パナソニックのおにぎり型ロボット掃除機「ルーロ」

また壁際や四隅のゴミもしっかりとってくれるのが▽型のいいところ。○型に比べると▽型は側面や隅までしっかっりブラシが届きます。短いブラシをゆっくりまわしてゴミをかき集めるので、部屋の中央部分の掃除をしても、固形物を弾き飛ばさず上手に吸引口に導くのです。

エレクトロラックスの▽型ロボット掃除機「PURE i9」。前方ブラシが短くしっかり隅まで掃除できるうえに、吸引口の幅が広い

もうひとつのメリットは吸引口を前方に配置して、幅広い吸引口で何回も往復することなく、短時間で掃除できるのが特徴です。○型の場合は、前方に吸引口を配置すると幅が狭くなってしまいます。かといって中央にすると今度は走行タイヤに阻まれるので、各社苦労してなるべく幅広の吸引口が創れるように苦労しているのです。

短所は価格が高いこと。〇型に比べて、障害物を避ける走行パターンや制御プログラムが難しいので、そのぶん価格に跳ね返っている感が否めません。

  • 【▽型の長所】狭いところでも180度ターンができ、壁際や四隅もしっかりでき、吸引口も大きいので短時間で掃除できる、ロボット掃除機の理想的な形
  • 【▽型の短所】障害物を避けたりする制御プログラムが難しく、そのぶん価格が高くなる傾向あり

パナソニック ルーロ
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エレクトロラックスPURE i9
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個性的なデザインなら□型、でも手のかかる子なので注意!

最も少ないのは□型。壁や部屋の隅に密着するので、きれいにしてくれそうです。でも□型のロボット掃除機の多くは、廉価版で(もしかすると、もう絶滅したかも?)、部屋をランダムに走行するタイプばかり。だから壁や四隅に斜めに当たってしまい、まったく□型のよさが発揮できません。

四角いロボット掃除機は、数えるほどしかない

また□型は幅いっぱいの狭い隙間に入り込むと、180度ターンができないので、そこで電池切れになって行き倒れになってしまいます。

□型はロボット掃除機の形としては不向きなので、○か▽をオススメします。

  • 【□型の長所】(壁際にピッタリ沿って走れるなら)、際と四隅がいちばんきれいになる形
  • 【□型の短所】狭い隙間に入り込むとターンできないので、行き倒れになりやすい

家具の少ない部屋なら“D”型もあり!

実は筆者は使ったことがない“D型”もあります。有名なのはドイツVorwerk(フォアベルク社)のロボット掃除機kobold(コーボルト)VRシリーズです。この会社のロボット掃除機は全部“D”型。そのメリットは▽型と同じで、平らな方を前にして走るので、先方に幅いっぱいの吸引口を配置できるという特徴があります。

ドイツ フォアベルク社のコーボルトシリーズは、かたくなに“D”型にこだわっている

だから壁に対して平行(垂直)に往復するタイプなら、一気に掃除できる幅が広く、掃除時間が短いのが特徴です。また前方のブラシは壁際や部屋の四隅にピッタリくっつくので、部屋の隅っこまできれいにしてくれます。

問題は狭いところの掃除。実際に使ったことがないので、予測になってしまいますが、ぎりぎりの幅だった場合「180度ターンできる隙間があれば」進入、そうでない場合は進入しないというパターンが考えられます。行き倒れパターンも考えられますが、スペックを見る限りそんなに頭が悪いロボット掃除機でもなさそうです。いずれにせよ、本体ギリギリの幅の掃除は苦手と言えるでしょう。

日本では未発売だが、アメリカやドイツではすでに発売中のRoomba S9+

でもiRobot社のRoombaの最新モデルS9+がなんと“D”型を採用しました。日本では未発売ですが、アメリカやドイツではすでに発売中。ロボット掃除機最大手のRoombaが“D”型を採用したので業界地図が塗り変わる可能性もあります。今後、注目の形です。

フォアベルク コーボルトシリーズ
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iRobot Roomba S9+(英語ページ)
https://www.irobot.com/roomba/s-series
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>>>ロボット掃除機のおすすめは?【2019-2020最新比較】体当たり家電ライター藤山哲人さんに聞きました!

藤山哲人

Tetsuhito Fujiyama/体当たり家電ライター

「マツコの知らない世界」(番組史上最多の5回出演)「華大の知りたいサタデー」(生4回)「アッコにおまかせ」「NHKごごナマ」(生放送2回)「カンテレ ワンダー」(5回)「HBC 今ドキ!(生中継5回)」「CBC ゴゴスマ」(生放送2回)など多数の番組出演し、家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介するおじさん。

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