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中山秀明

POSTED BY ライター/編集/フードアナリスト 中山秀明 掲載日: MAY 18TH, 2021.

【メガヒットすぎて出荷停止】「コスタコーヒー」が大人気のワケを食のプロが探る

1971年にロンドンで創業し、ヨーロッパでは最大の規模(2019年「ユーロモニター」調べ)を誇るという老舗カフェ「コスタコーヒー」。日本でも数店舗展開されていますが、そのペットボトル商品が2021年4月26日から全国発売(コンビニでは先行して同4月12日から発売)され、大きな話題に。その結果、供給が追い付かなくなり一時的に出荷停止となりました。今回は運よく手元に残っていたこちらを飲み比べ、味を中心に深掘りしていきます。

大人気で出荷停止中の「コスタ ブラック」(左)と「コスタ カフェラテ」(右)。人気の秘密に迫ります
大人気で出荷停止中の「コスタ ブラック」(左)と「コスタ カフェラテ」(右)。人気の秘密に迫ります

希少な高級豆を厳選して贅沢に使用

「コスタコーヒー」の大きな特徴は、贅沢にブレンドした厳選豆をじっくりと丁寧に焙煎すること。さらにこのコーヒー豆は、社会や経済、環境の持続可能性の強化につながる方法で生産されたモノにだけ与えられる「レインフォレスト・アライアンス」認証のものを100%使用しています。

カエルのマークが「レインフォレスト・アライアンス」。全世界で生産されているコーヒー豆のわずか5%ほどしか認証されていない、希少なものです

今回のペットボトルでも、原材料は厳選された高級豆ブレンドを基準の1.3倍(公正競争規約コーヒー規格下限基準値5g/100g比)量で使用。また、挽き立ての香りを閉じ込める製法や高圧の抽出法などを採用し、一流のバリスタが淹れたような味を実現したそうです。

  

香りもボディも豊かでフルーティー

ということで、まずはブラックからトライ。量に対する価格はなかなかのいい値段ですが、それだけ高級だということでしょう。

コスタ ブラック。税込170円/270ml

キャップも広口で、これは香りに対する自信のあらわれのはず。「開栓前によく振ってください」と書いてあるので従い、そこから開けると良質のクレマ(泡)と共に芳醇な香りが漂います。

振ってから開けると、このように見事なクレマが!

その上で、飲んでみると価格にも納得のおいしさです。香りは豊かで味のボディもしっかりめ。苦みはビター過ぎない程度の深さで、酸味はほどほど。芯にはナッツやベリー系のコク深くフルーティーなニュアンスもあり、この風味が実に絶妙です。

コスタ ブラック
税込170円
https://c.cocacola.co.jp/costacoffee/product/
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ラテはキャラメル的なリッチな香り

次は「コスタ カフェラテ」。こちらは270mlで税込180円と、「コスタ ブラック」よりもさらに強気なプライスです。ミルクの分が高くなっているのでしょうか、とにかく飲んでみます。

コスタ カフェラテ。税込180円/270ml

こちらは振ってもブラックほどクレマは立ちませんが、豊かな香りは健在。なお無糖のラテではありませんが、その甘さは無糖と微糖の中間ぐらいでほのかなレベルです(1本あたり105kcal。ブラックはゼロ)。また、特徴的なのがキャラメルを思わせるクリーミーな香り。このフレーバーがいっそうの高級感を醸し出しています。全体的にベタつく重さはないものの飲み応えがあり、クオリティの高さを感じました。

キャラメルを思わせる甘やかな風味がリッチです

コスタ カフェラテ
税込180円
https://c.cocacola.co.jp/costacoffee/product/
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2本を飲んでみて想像した人気のワケは、高価格にも納得できる贅沢な味に尽きると思いました。ほかのペットボトルコーヒーより香り立ちや味の輪郭がしっかりしていて、ゴクゴクちびダラ飲むというよりも、ゆっくり味わって飲むタイプです。ちなみに、販売元のコカ・コーラボトラーズジャパンでは増産体制を整え、6月7日納品分から販売再開するとか。店頭で見かけたら、ぜひチェックを!

※ファミリーマートで購入。賞味期限は約9カ月でした。また、商品名、価格、仕様、品揃え等は変更される場合があります。
[All Photos by Hideaki Nakayama]

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中山秀明

Hideaki Nakayama/ライター/編集/フードアナリスト

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とウェブメディアを中心に編集と撮影を伴う取材執筆を行うほか、TV番組や大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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