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西門香央里

POSTED BY フォトライター 西門香央里 掲載日: NOV 25TH, 2023.

これって効果ある?医師が教える免疫対策のウソ or ほんと[インフルエンザや風邪予防]

酷暑の夏から、初夏のような暖かさが続いた秋。そして急にやってきた真冬のような寒さ……寒暖差などで体調を崩している方も多いのではないでしょうか? そんな中で注目されているのが「免疫のケア」。免疫を上げることで、体内から体調を整えるという方法です。まずは、自分でやってみよう! ということで、今回はキリンが発表した、医師が教える、免疫のケアの真実と、対策を紹介します!

インフルエンザの流行シーズンが来る前に免疫対策を

今年の夏~秋は連日酷暑が続いた影響で、暑さによる疲労の蓄積や食欲不振、不眠などによる免疫機能の低下が懸念されていると言います。

現在も季節外れのインフルエンザが大流行していますが、本格的な流行シーズンはこれから。流行る前に、今から免疫対策をしたいところですよね。今回はイシハラク リニックの石原新菜副院長に、今できる免疫対策を聞いてみました。

医療従事者の約8割が免疫の低下に例年以上に要注意と回答!

「例年よりも注意した方がよい」

医療従事者の9割が「免疫ケア」が大事と回答!

キリンで医師・看護師600名を対象に行った「免疫の低下に対する危惧」に関するアンケートでは、今年の気候や環境などを鑑みて免疫の低下に対する危惧と、それに伴う免疫のケアに注意すべき度合いを「免疫注意報」で示すとどのレベルとなるかという質問に対し、合わせて約8割の医療従事者が「例年よりも注意した方がよい」と答えました。

そんな中で、「患者さん自身が『免疫ケアのため』として間違った体調管理をしていたケースはありますか?」という質問をしたところ、約3割があると回答しました。効果があると思って継続しているものが、実は逆効果だったり、意味がなかったりと、正しい方法ではなかった場合があるようです。

免疫力に関する”ウソorほんと”

そこで、実際にどんな間違いがあったのか、「免疫力を維持する方法の”ウソorほんと”」を、石原副院長に解説してもらいました。

体温を上げるために熱いお風呂やサウナへ行き汗を流す

体温を上げるために熱いお風呂やサウナへ行き汗を流す→△

体温を上げることは大切ですが、サウナは一時的に体温が上がっても体の芯から温めるには有効では ありません。40度程度の湯舟に10分程度浸かるのがおすすめです。

風邪予防のためにネギを食べる 

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ネギのニオイの元となっている「アリシン」という物質には強力な殺菌効果があり、喉や口の中の風邪ウイルスの繁殖を抑えることができます。

9時間以上の睡眠をとる 

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長すぎる睡眠も問題があります。個人差があるものの、6~7時間前後の睡眠時間が目安です。ただし、疲れがたまっているときは十分に睡眠をとりましょう。 睡眠状態は副交感神経の働きが優位になり、体をリラックスさせます。 

腸内環境を整えると免疫力を維持できる? 

○

免疫細胞の約7割は腸内に存在するといわれています。腸内環境が整えば、免疫細胞も活性化していきます。腸内環境の改善が免疫力維持のカギともいえます。 

感染が気になるので基本的に外に出ないようにする

×

適度な散歩や運動はストレス軽減にもつながりますし、体の免疫維持に必要。適度な運動を心掛けましょう。特に、太陽を浴びながらウォーキングすると、 ビタミンDの生成、幸せホルモン「セロトニン」も活性化します。 日中20~30分の軽い運動が健康な体づくりに有効です。 

発熱したとき、熱を下げるためにお風呂や厚着で汗を流す 

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無理に汗をかかせても熱が下がるわけではありません。高熱の場合で苦しいときは、頭やおでこを冷やす程度にしましょう。悪寒を感じるときは、毛布や湯たんぽを 使ったりして温めてあげましょう。 

医師が行なっている“ルーティン”を紹介!

実際に、石原副院長が行なっているルーティンや気をつけていることとはどんなことなのでしょうか?

外が乾燥しているときはマスクで保湿!

マスクには飛沫を飛ばすことを防ぐ利点もありますが、 自分の呼吸で喉を加湿できるメリットも!喉を乾燥させないことも免 疫維持にはおすすめです。 

のどのケアには薬味たっぷりの味噌汁を毎朝飲む!

ショウガ・ネギなどの薬味をたっぷりと入れた味噌汁を毎日飲むのも おすすめ。体も温まり、ウィルスの侵入も予防します。 

免疫力維持のコツ2つとは?

さらに免疫力維持のコツを2つ教えていただきました。

【免疫力維持のコツ 1】体の中から健康に!いま、摂っておきたい栄養素 

日常生活の中で、免疫力を向上させる習慣を意識することと合わせて、免疫力維持をサポートしてくれ る栄養素を意識して摂ることもポイントです。

<意識して摂りたいおすすめの栄養素> 

  • たんぱく質:免疫細胞の主原料となります。 
  • ビタミンA :のどや鼻の粘膜を作る働きをします。(ビタミンAは粘膜免疫IgA抗体の産生に関与)
  • ビタミンD :免疫を調整し、免疫細胞を増やす働きをします。

【免疫力維持のコツ 2】毎日の乳酸菌で腸内環境を整える 

免疫力を維持する栄養素と合わせて摂っておきたいのが乳酸菌です。

乳酸菌には腸内環境を整える働きが あります。一見関係ないように思えますが、腸と免疫機能は非常に密接にかかわっています。腸には免疫細胞の約7割が存在するといわれています。腸内環境を整えることが、免疫機能を正常に働かせるカギを握っているんです。

最近は、免疫細胞に直接働きかける乳酸菌もあり、そうした乳酸菌を取りいれるのも おすすめです。

本格的な冬になる前に免疫対策を!

今回教えていただいた対策はどれも簡単なものばかり。みなさんも、この記事を読んで、本格的な冬が来る前に、免疫対策をしてみましょう!

西門香央里

Kaori Simon/フォトライター

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

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