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POSTED BY 編集/ライター はな 掲載日: JAN 24TH, 2024.

【二十四節気】2024年の「芒種」はいつ?読み方や意味は? 何をする?

【2024年1月24日更新】「芒種(ぼうしゅ)」は、季節の指標である「二十四節気」の9番目の節気。「稲や麦など穂のなる穀物の種を蒔く頃」という意味で、稲作農家では繁忙期を迎えます。2024年は6月5日(水)〜6月20日(木)です。芒種の時期は、アジサイが見頃を迎えます。全国的に梅雨入りを迎えて高温多湿になるため、体調や食糧の管理には注意が必要。この時期に採れるトマトは、甘くて栄養価も高いので、健康食材としてもおすすめです。


毎年6月6日頃からの半月間は、「芒種」と呼ばれる季節。由来や気候の特徴、この時期の楽しみ方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。

芒種とは?

芒種(ぼうしゅ)とは「稲や麦など穂のなる穀物の種を蒔く頃」という意味。「芒」は訓読みで「のぎ」とよみ、稲穂や麦穂の先端にある尖った毛を指します。二十四節気の9番目で、夏を6つに分けたうちの3番目の節気。毎年6月6日〜6月21日頃にあたり、2024年は6月5日(水)〜6月20日(木)です。

芒種はその名の通り、芒のある植物の種を蒔く目安となる時期。稲作農家では繁忙期を迎えます。

また芒種の期間は全国的に梅雨入りし、蒸し暑くなってきます。高温多湿の気候になるので、体調や食糧の管理には十分気をつけましょう。

見頃のアジサイを鑑賞しよう

芒種の頃に鑑賞したい花はアジサイ。種類にもよりますが、沖縄では5月中に開花し、本州では6〜7月、北海道では7月下旬〜8月にかけて見頃を迎えます。

アジサイは日本原産の落葉低木です。日本原産のガクアジサイが西洋に渡って品種改良を重ね、西洋アジサイとして日本に逆輸入されてきました。手まり状に咲いているのが西洋アジサイ、額縁のように周囲にだけ装飾花が咲いているのがガクアジサイです(装飾花とは、花びらの付け根にある「がく」が大きく変化して、花びらのように見えるものです)。

花の色は土壌の酸性度に影響されます。土壌が酸性だと青、アルカリ性だと赤、中間だとピンク〜紫に。日本は火山地帯で弱酸性の土壌が多いため、青や紫が主流となっています。

「アジサイ寺」の愛称を持つお寺や、観賞用に整備された公園など、アジサイの名所で鑑賞するのも素敵ですが、切り花や鉢植えをお部屋に飾るのもおすすめ。大ぶりで色鮮やかなアジサイの花で、お部屋がぱっと華やぎますよ。

糖度たっぷりのトマトを味わおう

芒種の頃に旬を迎えるおすすめ食材はトマト。今では通年出回っていますが、最も味がよいとされるのは春〜初夏のものです。日光をたくさん浴びて比較的乾燥した気候の中で育ったトマトは、特に糖度が高く味が濃くなるとされています。トマトというと「夏野菜」というイメージがありますが、トマトは高温多湿での生育に向いていないため、真夏は味が落ちるそう。

トマトの赤色にはリコピンという成分が含まれていて、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど栄養豊富。なかでもこの時期のトマトは栄養価も高いと言われています。

>>>トマトのおすすめレシピは?簡単な湯むき方法も【専門家監修】

おすすめは、カットしたトマトに、塩コショウとオリーブオイルをかけたシンプルサラダ。初夏のトマトの滋味と栄養をたっぷりいただきましょう。

監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
http://wa-bunka.com/

[All Photos by shutterstock.com]

>>>「二十四節気」とは?

はな

hana/編集/ライター

コーヒーチェーン副店長から編集の道へ。現在は保育園児の母とフリーランス編集者の2足のわらじを履く、なんちゃってワーキングマザー。スポーツ観戦が生活の一部で、贔屓チームの勝敗が体調に影響を及ぼす厄介な体質。ワールドカップの日本開催を機にラグビーも勉強中。

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