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中山秀明

POSTED BY ライター/編集/フードアナリスト 中山秀明 掲載日: SEP 3RD, 2021.

【食のプロがコンビニ食べ比べ】定番化の中個性派も続々!マリトッツォを比較

2021年最大のトレンドスイーツといえるのが、ブリオッシュ×ホイップクリームを合わせたイタリア・ローマ発の「マリトッツォ」。各コンビニからもさまざまな商品が発売される中、今回は秋の新作を中心に5つを食べ比べ。味や価格の他、重さ(筆者調べ)やカロリーもチェックします。

コンビニで発売されている、2021年秋の新作マリトッツォを5種類食べ比べます
コンビニで発売されている、2021年秋の新作マリトッツォを5種類食べ比べます

「セブン」は女子ウケ必至な2種のベリー仕立て

マリトッツォ以前に、コンビニを中心に人気を博したイタリアのスイーツといえばイタリアンプリンでしょう。立役者はセブン-イレブンで、さまざまなフレーバーのイタリアンプリンを開発していました。その手法はマリトッツォでも同様で、今季は2種のベリーを使ったタイプを発売しています。

マリトッツォ ストロベリー&ラズベリーソース仕立て。税込248円

83gで311kcal。印象的なのはホイップクリームのふわふわ感です。強い風が吹いたら飛んでしまいそうなほどの繊細なタッチで、テクスチャーも軽やか。クリーム自体にベリーの風味があるうえ、クリームと下部の生地の間にはストロベリーとラズベリーを合わせたソースがサンドされています。甘みはさほどでもないですが、香りに豊かな甘さがあって、全体的にはイチゴミルク的な味わい。ブリオッシュはセミソフトな食感で、とろけるクリームとのメリハリも絶妙です。

マリトッツォ ストロベリー&ラズベリーソース仕立て
税込248円
https://www.sej.co.jp/

 

「ファミマ」はジュワッとした生地が個性的

ファミリーマートが今夏から発売しているマリトッツォはなかなか個性的、というかマリトッツォを模した新感覚スイーツとなっています。その名も「クリームシフォン マリトッツォ風」。オレンジ風味のシフォン生地に、ホイップクリームをサンドした品となっています。

クリームシフォン マリトッツォ風。税込198円

95gで374kcal。水分やバターの量が多いのか、今回の中では最も重くてカロリーも最多です。シフォン生地はブリオッシュよりもジュワッとしっとりしたタイプで、味わいも濃厚。一方でクリームは軽く、オレンジの柑橘感とも相まって好バランスなまとまりがあります。正統派のマリトッツォとはかけ離れていますが、おいしさはピカイチだと思いました。

クリームシフォン マリトッツォ風
税込198円
https://www.family.co.jp/goods/dessert/1941722.html


「ローソン」はチョコ好き要チェックなおいしさ

ローソンが最近力を入れているスイーツが、素材やメニューを追求した「Uchi Café Spécialité(ウチカフェ スペシャリテ)」。その一品にマリトッツォが登場。国産の小麦粉をブレンドしたほろほろふんわりとしたブリオッシュ生地に、北海道産生クリームやマスカルポーネを加えたクリームを挟み、中のヘーゼルナッツチョコがアクセントとなっています。

Uchi Café Spécialité 澄(すみ)ふわマリトッツォ(ヘーゼルナッツチョコ入り)。税込260円

89gで358kcal。クリームの下に「ヌテラ」的なヘーゼルナッツチョコペースト、かと思いきや、クラッシュされたヘーゼルナッツも入っていて感動しました。ホイップにはバニラビーンズ的な粒も入っていてこれも好印象です。ブリオッシュは黄色みの強いカラーで食感はしっかりめ。「澄ふわ」感はナゾですが、チョコ好きも納得のマリトッツォだと思います。

Uchi Café Spécialité 澄(すみ)ふわマリトッツォ(ヘーゼルナッツチョコ入り)
税込260円
https://www.lawson.co.jp/recommend/original/detail/1438177_1996.html

  

「ローソン100」は粒入りイチゴジャム使用のシンプルなおいしさ

税込108円と、リーズナブルな価格でマリトッツォを楽しむならローソンストア100に決まりです。おいしさも備え、今年6月発売の「マリトッツオ(チョコ入りホイップ)」は、発売2カ月間で約70万個を販売。ローソンストア100のオリジナルスイーツの中で、最も売れる大人気商品となったとか。そのネクストヒットが今回紹介する「マリトッツォ(いちごホイップ)」です。

マリトッツォ(いちごホイップ)。税込108円

86gで295kcalと、十分なサイズに対してカロリーは低め。クリームは、ホイップに粒入りのイチゴジャムを混ぜ、ピンク色になっているのもポイントです。ブリオッシュはロールパンのような味わいで、どこか馴染みやすさも。生地、クリームともに甘めで、シンプルなおいしさに仕上がっています。

マリトッツォ(いちごホイップ)
税込108円
https://store100.lawson.co.jp/

  

「デイリーヤマザキ」はホイップクリームがフレッシュで絶品

最後は、山崎製パンが運営するコンビニのデイリーヤマザキから。山崎製パンは各社のPBを委託製造するサプライヤーの顔もあり、マリトッツォも多数開発。お店でも3種のマリトッツォが販売されていて、その中から店内製造品「デイリーホット」の商品をセレクトしました。

マリトッツォ。税込232円

86gで343kcal。店内製造だからか、ホイップクリームがフレッシュで絶品です。その下にはオレンジマーマレードとカスタード的なフラワーペーストが入っていて、コク深さとレイヤー感のあるおいしさも特徴的。ブリオッシュも正統派の甘みと弾力で、好バランスな仕上がりだと感じました。

マリトッツォ
税込232円
https://www.daily-yamazaki.jp/dh/index.html

  

今回の製造者をチェックしたところ、実はセブン-イレブン以外はすべてが山崎製パン(セブン-イレブンはプライムデリカ)。そのノウハウが、きっとデイリーヤマザキにも活かされているはずです。とはいえデイリーヤマザキが突出しているとも言い切れず、個性派が多いため好みはわかれると思いました。まだ食べていないコンビニマリトッツォがあれば、ぜひ試してみてください。

※各コンビニで購入。賞味期限はそれぞれ1~3日でした。また、商品名、価格、仕様、品揃え等は変更される場合があります。
[All Photos by Hideaki Nakayama]

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中山秀明

Hideaki Nakayama/ライター/編集/フードアナリスト

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とウェブメディアを中心に編集と撮影を伴う取材執筆を行うほか、TV番組や大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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