【キッチン泡ハイター×片栗粉】節約＆時短の“カビ掃除テクニック”とは？使い方や注意点を徹底解説

キッチン泡ハイターに片栗粉を混ぜて作る“片栗粉ハイター”。一見するとミスマッチに思えるこの組みあわせが、今SNSで大バズリ中！　ジメジメと湿気が多い梅雨の時期は、とくに黒カビが発生しやすいため、早めに掃除しておこうと考える人が続出しています。この記事では、たった30秒でアレンジできる簡単な作り方から、実際に使ってみたレポート、使用する際の注意点を独自の視点から詳しく解説。日々のカビ対策に悩んでいる人は、ぜひチェックしておきましょう。

SNSで話題「キッチン泡ハイター×片栗粉」の掃除方法は？

2025年なかば、Instagramを中心に話題となっているのが「キッチン泡ハイター」と「片栗粉」をかけあわせた掃除テクニック。家事系インフルエンサーの投稿はなんと295万回以上再生されており、実際に試した人たちから「カビがごっそり落ちた！」「もっと早く知りたかった……！」と話題になるほど。筆者もこの情報をキャッチした際は、まさに目からウロコでした。

鼻にツンとくる塩素の匂いが苦手な人は、刺激臭を抑えた「キッチン泡ハイター 無臭性」を選ぶのも◎。どちらも洗浄効果は抜群で、ドラッグストアやスーパーなどで簡単に購入できるアイテムですよ。

そもそもカビはなぜ増殖するの？健康を害するリスクもあり

カビが発生する主な条件は4つあり、大きく分けると「湿度」「温度」「酸素」「栄養（汚れ）」などが挙げられます。とくに湿度が60％以上、温度が20～30℃の環境では繁殖しやすくなり、これらが頑固な黒カビや赤カビの原因となるのだそう。

そのため、空気が循環しにくい浴室やキッチン、寝室といった高温多湿でホコリが溜まる場所は、放置しているとあっという間に菌の温床になってしまうことも……。

また、カビの胞子を吸い込み続けると、気管支喘息や鼻炎を起こすリスクもあります。アレルギー反応で呼吸器系の症状が出る可能性もまれではなく、気付いたときにすぐ掃除や換気をするのがポイントです。

梅雨シーズンにおすすめの“片栗粉ハイター”の作り方

スプレータイプのキッチン用塩素系漂白剤ですが、吹きかける場所によっては泡ごと液だれしてしまうこともありますよね。そんなときに、とろみ付けに使われる片栗粉を加えるだけで、汚れにぴたっと密着した状態をキープできるのです！　まずは、キッチン泡ハイターと片栗粉を1：1の割合で混ぜていきます。

粉っぽさがなくなり、スプーンなどですくって泡がボタボタと落ちなければ“カビ取りとろみ泡”の完成です。

放置時間は5分を目安にすると安心！

キッチン泡ハイターおよび“片栗粉ハイター”は、目的によって泡を放置する時間が異なります。花王が推奨する使い方は以下の通り。

※すべての菌やウイルスを除去するわけではありません。
※上記はあくまで目安です。その日の体調によっては放置時間を短くすることをおすすめします。

これらの情報をもとに、筆者は5分を上限として検証しました。塩素系漂白剤は洗浄力が秀でているものの、長時間つけおきすると素材が傷んだり体調不良を起こしたりする場合もあるため、あらかじめ時間を決めておくと安心です。

また、必ず換気をし、心配な人は、ゴム手袋・マスク・保護メガネなどを併用するとより安心です。

浴室のドアに使ってみた場合

湿気が多い浴室は黒カビが発生しやすく、ドアのゴムパッキンに汚れが入り込んでしまうのがネックになります。定期的に掃除していても、水垢やサビなどが完全に落ちきっていません。そこで早速、先ほど作ったペーストを塗布してみます。

綿棒を使って角まで丁寧に広げ、5分ほど放置しました。このとき、浴室内に強い塩素の匂いが広がるため、気分が悪くならないよう必ず換気を行ってください。

掃除前と比較してみると、ゴムパッキンの隙間にこびり付いていた黒カビや水垢などがスッキリと洗い流せているのがひと目でわかります！　片栗粉の力で液だれせず、細部までしっかり密着したことにより、頑固なカビを取り除けたのではないかと推測しました。

浴室の壁に使ってみた場合

浴室の壁は、素材により質感が異なるものの、意外と目に見えない汚れがたくさん付着しています。シャンプーやボディソープなどの泡が飛んで固まり、そこから皮脂を栄養としてカビにつながるケースも少なくありません。筆者宅は黒カビがポツポツとあったため、さらに広がる前に掃除をすることに。

“片栗粉ハイター”を壁に塗り広げていくと、泡と異なりダラッと垂れてしまうというストレスがなく、かなり快適に掃除が楽しめます。約5分放置してから、水を含ませたスポンジで擦ってみましょう。

墨汁のように点々と目立っていた黒カビが、洗浄後はスルッときれいに落ちており、本来の白さを取り戻すことに成功しました！　壁の塗装が剥がれてしまった部分にも効果が現れているため、きれいな浴室で入浴を満喫できるのがうれしいポイントです。

“片栗粉ハイター”を活用する際の注意点

キッチン泡ハイターと片栗粉を混ぜて作る“片栗粉ハイター”は、掃除の際に便利な裏ワザとして人気です。しかし、使い方を間違えてしまうと思わぬトラブルにつながることも……。ここからは、より安全に活用するための注意点を詳しく解説します。

①お湯で流すと排水溝に詰まりやすくなる

片栗粉を混ぜたペーストは、ダマになり水に溶けにくいのが特徴。とくにお湯で流すとデンプンの粒が固まってしまい、排水溝が詰まる原因となるため、洗浄後は冷たい水道水を使うのがマスト！　ほかにも、清潔なキッチンペーパーなどで拭き取ってから捨てるのもおすすめです。

②塩素系洗剤と混ぜるのはタブー！塩素ガスが発生する危険性あり

キッチン泡ハイターは塩素系漂白剤のため、酸性の洗剤やクエン酸、お酢と混ぜると有毒なガスが発生する場合があります。片栗粉自体は中性なので問題ないのですが、浴室用の掃除スプレーなどを同時に使用するのは避けましょう。もし体調が優れないと感じたら、すみやかに換気をして医療機関を受診してください。

③容器に入れて保存するのは基本的にNG

“片栗粉ハイター”は作り置きせず、使う分だけを用意するのが基本です。時間が立つと漂白効果が落ちたり、雑菌が増えたりする可能性も。余った分はその場ですぐ処分し、保存せずに使い切ると安心ですよ。

便利な掃除ライフハックで家中ピカピカ清潔に

異色すぎる組みあわせの「キッチン泡ハイター×片栗粉」は、気になるカビや汚れをピンポイントで落とせる心強い味方。湿気が増える梅雨の時期にもぴったりな掃除テクニックですが、塩素系と酸性の併用がNGな点や、排水溝つまりなどには十分注意が必要です。こまめな換気や使い切りを意識しながら、気になる箇所をスッキリ洗い流して、快適な住まいをキープしましょう！

商品名：花王「キッチン泡ハイター」
価格：オープン価格
内容量：400ml（つけかえ用も同量）
公式ネットストア：[My kao Mall]｜[Amazon]｜[Rakuten 24]｜[LOHACO]

[Photos by Aoi]

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葵

Aoi／ライター

ライター、元Webデザイナー。紅茶と抹茶をこよなく愛するスイーツ好き。SNSトレンドを中心に、ライフハックやグルメを紹介します。

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