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POSTED BY ライター autumn 掲載日: JUL 22ND, 2024.

【小説好きが本気で選ぶ10冊】ほっこり心温まるおすすめ作品紹介

日々の疲れを癒してくれる、本の世界。今回は毎日本を読む読書好きの筆者が厳選した、本当に読んでよかった「ほっこり心温まる作品」を紹介! ちょっと前向きになれたり、ほのぼのとした気分になったり。優しい言葉が詰まった小説をカテゴリに分けて10選お届けします。映画化された話題作も多数登場しますよ!

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あふれる愛に心温まる小説

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

全国の書店員が今1番売りたい本を選ぶ本屋大賞にて、2019年の大賞を受賞した作品。映画化もされるなど、大ヒットした話題作です。愛にあふれた家族の物語に心が温かく、涙が止まらなくなりました。

あらすじ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。

「honto」のレビュー

やっぱり瀬尾まいこさんは好きだなと思った。読後感のよさ。変わった家族の形だけど温かい。お父さんも彼氏も好きだなあ!

作品名『そしてバトンは渡された』
著者瀬尾まいこ
出版社文藝春秋
初版発行2018年2月
電子書籍価格800円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_30518920.html

生き方に勇気をもらえる小説

『水曜日の手紙』森沢明夫

『水曜日の手紙』森沢明夫

宮城県に実在した「水曜日郵便局」が題材の作品。登場人物たちの悩みや葛藤がそれぞれの視点で描かれていて、手紙をきっかけに前を向く姿に勇気をもらえます。

あらすじ

水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。主婦の直美は、職場や義父母との関係で抱えたストレスを日記に吐き出すだけの毎日を変えたいと、理想の自分になりきって手紙を出す。絵本作家になる夢を諦めて今後の人生に迷っていた洋輝も、婚約者のすすめで水曜日の手紙を書くことに。不思議な縁で交差した二人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!

「honto」のレビュー

実在した水曜日郵便局から生まれた小説で、様々な人の想いが伝わってきます。海の情景描写が細やかで美しかったです

作品名『水曜日の手紙』
著者森沢明夫
出版社KADOKAWA
初版発行2018年12月
電子書籍価格704円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_31281648.html

『猫のお告げは樹の下で』青山美智子

『猫のお告げは樹の下で』青山美智子

7人の主人公によるオムニバス形式のストーリー。小学生や就活中の大学生、主婦など幅広い登場人物の悩みには、共感できる部分があるかもしれません。それぞれが「お告げ」を受けて、自分なりの生き方を見出していく姿に心が温かくなります。

あらすじ

失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものがわからない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語です。

「honto」のレビュー

神社に現れる謎の猫・ミクジにお告げを貰った七人の物語。面白いのは猫が何か特別なことをしてくれるわけではなく、お告げをきっかけに本人たちが自ら答えを見出していく点。誰しもが思い悩むことにそっと寄り添ってくれる…そんな一冊です。

作品名『猫のお告げは樹の下で』
著者青山美智子
出版社宝島社
初版発行2018年9月
電子書籍価格693円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_30360749.html

『お探し物は図書室まで』青山美智子

『お探し物は図書室まで』青山美智子

2021年の本屋大賞で2位に選ばれた作品。立場も年齢も違う5人の主人公によるオムニバス形式で、自分の生き方や価値観に勇気を与えてくれるストーリーです。

あらすじ

お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか? 人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた町の小さな図書室。悩む人々の背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

「honto」のレビュー

主人公が代わりながら進むが、所々繋がっているところが好きです。続きが気になりすぎることもなく、ほどよく読み進められた。ゆったりと読めて読後感も良かった。

作品名『お探し物は図書室まで』
著者青山美智子
出版社ポプラ社
初版発行2020年11月
電子書籍価格1,760円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_30666643.html

おいしそうなご飯にほっとする小説

『うしろむき夕食店』冬森灯

『うしろむき夕食店』冬森灯

タイトルが印象的な1冊。様々な悩みを抱えた登場人物が訪れるレストラン、通称「うしろむき夕食店」の料理は、どれもおいしそうで食べてみたくなります。女将がかけてくれる温かい言葉に、きっと勇気づけられるはず。

あらすじ

レトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつの格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。 出てくる料理とお酒は絶品揃い。女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。 お店の名物は「料理おみくじ」。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。

「honto」のレビュー

こんなお店と、野菜の自販機が家の近所にあったら最高だなぁと思う。どの料理も野菜もとても美味しそうだし、着物の美しさも伝わる表現。料理おみくじもやってみたい。

作品名『うしろむき夕食店』
著者冬森灯
出版社ポプラ社
初版発行2021年2月
電子書籍価格1,760円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_30843661.html

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』古内一絵

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』古内一絵

全4作のシリーズ作品。出てくる夜食がどれもおいしそうで、こんなお店があったら行ってみたい……! 仕事の疲れが癒されるような、ほっこりと心が温まるストーリーです。

あらすじ

元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!

「honto」のレビュー

人は皆疲れている。それは一生懸命に生きているから。疲れ果ててどうしようもない時、優しく癒してくれる場所。そんなお店が本当にあればいいのに。と、思いました。

作品名『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
著者古内一絵
出版社中央公論新社
初版発行2015年11月
電子書籍価格1,650円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_27599802.html

ほのぼのとした情景に、心がほっとする小説

『ツバキ文具店』小川糸

『ツバキ文具店』小川糸

鎌倉を舞台にした1冊。手紙を起点に広がるストーリーは、やさしい言葉に溢れていて心が温かくなります。ツバキ文具店は実在しませんが、登場するお店やお寺は実在するので、読み終わった後はきっと鎌倉に行きたくなりますよ!

あらすじ

鎌倉で代書屋を営む鳩子の元に、今日も風変りな依頼が舞い込みます。ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。依頼者の心に寄り添ううち、鳩子は仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていき…。

「honto」のレビュー

手紙や文具が好きなので、読んでみました。いろいろな人たちに触れる事ができて、ほっこりしました。また、鎌倉の描写がとてもステキ。鎌倉に行きたくなりました。

作品名『ツバキ文具店』
著者小川糸
出版社幻冬舎
初版発行2018年8月
電子書籍価格660円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/netstore/pd-book_29165452.html

『阪急電車』有川浩

『阪急電車』有川浩

映画化もされ長く愛されている作品。電車内での出会いから巻き起こる、登場人物たちの心境の変化。それぞれの視点で描かれた作風で、読みながらじんわりと心が温まります。

あらすじ

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

「honto」のレビュー

実際の阪急電車と繋がる描写が多く、実際の路線も知っているとさらに現実感があり、面白いです。心温まるほっこりする作品でした。

作品名『阪急電車』
著者有川浩
出版社幻冬舎
初版発行2010年8月
電子書籍価格550円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_10163426.html

『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ

『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ

山奥に建つ民宿が舞台。田舎ならではの人の温かさや、美しい情景に心がほっとします。仕事の癒しを求めている人には、きっと染みる作品。短いので、サクッとあっという間に読めますよ◎。

あらすじ

もう、これ以上あの日々を続けることには耐えられない。上司のお小言。同僚の嫌味。毎日の生活。これを飲めば、あの日々から解放されるのだ。それを思えば、死ぬことなんて怖くない。そう言い聞かせ、睡眠薬を飲んだ私は、布団に入り固く眼を閉じた――。が、目覚めは爽快。やばい。すごくやばい。しくじってしまった。自殺は失敗だ!! どうすればいいんだろう……!? 無器用にしか生きられないあなたに贈る清爽な旅立ちの物語。

「honto」のレビュー

初めて読んだ瀬尾まいこさんの本。穏やかな場所で穏やかな時間を過ごせた彼女は幸せだなぁと思いました。とても優しい作品でした。

作品名『天国はまだ遠く』
著者瀬尾まいこ
出版社新潮社
初版発行2004年6月
電子書籍価格407円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_10127030.html

『君が夏を走らせる』瀬尾まいこ

『君が夏を走らせる』瀬尾まいこ

ヤンキー高校生が1歳児の面倒を見ることになるという、意外な展開から始まります。2人が共に成長していく姿には、勇気と温かい感動が溢れました。

あらすじ

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて――。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。

「honto」のレビュー

「あと少しもう少し」に登場した大田君が活躍するひと夏の物語。手探りで先輩から頼まれた幼い子供の世話をする様子にこちらも一喜一憂しながら、がんばって!とエールを送る気持ちでした。子育てを通して自らも成長する姿に元気をもらいながら、あっと言う間に読めました。

作品名『君が夏を走らせる』
著者瀬尾まいこ
出版社新潮社
初版発行2017年7月
電子書籍価格737円(税込)
honto商品情報https://honto.jp/ebook/pd_30414475.html

読書をして、ほっと温かい気持ちに。

今回は疲れが癒されるような、ほっと心が温まる小説10冊を紹介しました。普段読書をしないという方も、ぜひ本の世界に飛び込んでみませんか? 心安らぐ素敵な出会いが待っているはず。

※レビュー出典元
ハイブリッド型総合書店honto
https://honto.jp/

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autumn/ライター

おいしいものやおしゃれな空間、美しい景色を求めて旅に出ることがだいすき。休日は本をもってカフェ巡りや、フィルムカメラをもってお散歩をしています。エモい空間や流行りのカフェには目がありません!

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