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片桐仁香

POSTED BY 編集/ライター 片桐仁香 掲載日: OCT 20TH, 2019.

料理の水加減「ひたひた」「かぶるくらい」ってどのくらい?

料理のレシピを見ていると、しばしば見かける「ひたひたの水で〜」「かぶるくらいの水で〜」「たっぷりの水で〜」といった表現。でもふと考えてみると、この3つの違いがよくわからず…。どれが多いの? どう使い分けるの? と、基本なのにあいまいにしがちな「水加減」について、食のプロ集団である「食のスタジオ」に教えてもらいました。

(C)shutterstock.com

料理では、食材の分量とバランスを取りながら、水や調味料をちょうどいい状態に調節することを「加減する」と言います。水の量をちょうどよくするのが「水加減」です。

食材をつける・ゆでる・煮るなどのとき、鍋やボウルの大きさや材料の切り方などによって、必要な水の量は変わりますよね。そこで具体的な水の分量は書かず、「状況に合わせてちょうどよく加減してくださいね」という意味で、「ひたひた」「かぶるくらい」「たっぷり」などの言葉を使うのです。

「ひたひた」とは?

ひたひたの水
(C) SYOKUNO STUDIO

「ひたひた」とは、材料の頭が見え隠れする状態です。煮物のだしや水の量はこれくらいが一般的。煮くずれしやすいものは、ひたひたの量で煮ます。

ちなみに「ひたひた」の語源は「浸る(ひたる)」と同じだそう。浸るとは「液体の中に、一部だけつかる」ということなので、完全に水の中に入ってはいけないのですね。

「かぶるくらい」とは? 

かぶるくらいの水
(C) SYOKUNO STUDIO

「かぶるくらい」とは、材料が水面からギリギリ出ない状態。「ひたひた」よりも多めです。材料が動きにくいのでくずれにくく、また水っぽくもなりません。じゃがいもなどをゆでるときや煮豆を煮るときなどは、かぶるくらいの水加減にします。

「たっぷり」とは?

たっぷりの水
(C) SYOKUNO STUDIO

「たっぷり」とは、材料が完全に浸った状態です。里いもなど色が変わりやすいものを煮るときや、青菜をゆでるときはたっぷりの水加減にします。


西東社「おいしくなるコツが身につく! 料理のきほん」より一部引用

監修:食のスタジオ(https://www.foodst.co.jp/index.html
レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、コピーまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。

片桐仁香

Hitoka Katagiri/編集/ライター

CM制作会社を経て、2000年より編集プロダクション勤務。主に、ライフスタイル、料理、子育て、共働き、ダイバーシティなどのジャンルを担当。2人目の出産を機に2018年からフリー。元来の性格がスボラでナマケモノなので、時短ネタや便利ワザを探すのが好き。

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