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藤山哲人

POSTED BY 体当たり家電ライター 藤山哲人 掲載日: OCT 22ND, 2019.

【売れ筋】おすすめロボット掃除機5選<定番>

「そろそろ私も家事の働き方改革!したいな」と家電量販店のロボット掃除機コーナーを見てみると、どっさり展示されていて迷ってしまいます。ますます難しくしているのは、その価格。10万円以上するのは部屋をピカピカにしてくれそう。でもそんなに予算はないから安いのがいいけれど、下を見ると1万円を切るものまで。そこまで安いとさすがに……、なんて困ってしまいますよね。
今回は数あるロボット掃除機の中でも、みなさんに人気のロボット掃除機をご紹介します。いわゆる売れ筋です。売れ筋は回りに使っている人も多いので、何か問題があれば友達に聞いたり、ネットで調べるとすぐ問題解決するのが魅力です。

ロボット掃除機といえばルンバ、中でもコスパ最高の「e5」

iRobot Roomba e5(アイロボット ルンバ イーファイブ)
市場価格:5万5000円前後

iRobot社のRoombaの中でもいちばん人気のRoomba e5。
戦略的なモデルなので、コスパの良さが魅力

ロボット掃除機の代名詞となっているiRobot社のRoomba(ルンバ)です。ラインナップがたくさんありますが、現在はハイエンドモデルのRoomba i7と、普及版のe5の2モデルが主力です。

中でもおすすめしたいのが、Roomba e5。iRobot社が同価格帯の他社製品を一掃するために発売した戦略的なモデルです。ですから10万円クラスの機能を持ちつつ、価格は5万円台に抑えています。

この掃除機が機能を発揮するのは、髪の毛のゴミにお悩みの方やペットと一緒に暮らしている方です。普通の掃除機でもお悩みになっている、吸い込みブラシへの毛の絡まり。ロボット掃除機のほとんどもブラシに毛が絡まり、お手入れが大変です。でもRoomba e5なら髪の毛やペットの毛、繊維ゴミがまったく絡みません。Roomba独自の吸い込み口で、繊維ゴミを確実にダストボックスに吸い込みます。
Roomb独自の吸い込み口。
10万円台の機種にしか採用されていなかったが、5万円ちょっとのe5に搭載された

走行パターンはランダムなので、掃除を終えるまでに時間がかかりますが、カーペットやラグなどは、いろんな角度から掃除するので、フローリングの目に沿ってジグザグ運転するi7よりもきれいになる場合も。また一見するとランダムに走行して見えますが、掃除の様子を始終見ていると、走行していない箇所を確実に狙っているのがわかります。ランダム走行とはいえ、闇雲に動いているわけではないのです。

海外製掃除機のほとんどは、ダストカップやブラシを洗えません。しかしe5は日本市場を強く意識したモデルなので、どちらも洗えるようになっているのも特徴です。

スマホと連携させると、出先から掃除をさせたり、掃除の予約ができます。ただし上位機種のように、部屋のマップを作成したり、マップで掃除する範囲を指定することはできません。

進入禁止用のマーカーは缶コーヒーサイズ。
横方向に仮想的な壁と作ったり、周囲60cm以内に入らないようにできるモードを備える

【基本機能】
運転:ランダム走行(未掃除箇所認識)
サイドブラシ:1本
進入禁止マーカー:赤外線方式×1(進入禁止遮断機式、半径60cm進入禁止)
吸い込み口:ダブルローラー式(毛や繊維の絡みなし)
ダストカップ:水洗い化
充電台:自動復帰・自動再開

【スマホ連動】
出先からの操作、運転予約

レーダーチャート: iRobot Roomba e5

iRobot Roomba e5
https://www.irobot-jp.com/product/e5/
[楽天] [Amazon]

国産でいちばん賢く壁際と隅の掃除が得意なパナソニック

パナソニック RURO(ルーロ) MC-RS310
市場価格:4万5000円前後

日本製のロボット掃除機で、いちばんバランスの取れた掃除機はパナソニックの「ルーロ」です。特徴は可愛らしい「三角おにぎり型」。丸型のロボット掃除機が苦手な、壁際や部屋の隅に溜まったゴミを、三角の先についたサイドブラシでかき出し、上手に吸い込みます。

最上位のMC-RS810はスマホと連携すると、本体上部カメラで掃除している場所を正確に把握して、汚れが目立った場所をマップで表示してくれます。しかしここでご紹介するのは、お手ごろ価格のMC-RS310です。スマホとは連携できませんが、専用のリモコンが添付されているので、運転予約や指定のお部屋だけを掃除するといった賢い運転ができるのが特徴です。

可愛いおにぎり型の三角形が特徴のパナソニック RURO。
スマホ連携はできませんが、使い勝手と賢さと価格のバランスがいい製品

価格はおよそ4万5000円前後で、Roomba e5よりちょっとお買い得。お部屋の形状や障害物を見つけるセンサーは上位モデルと同じで、レーザーと超音波、赤外線を使っているので賢さに遜色はありません。

RUROの大きな特徴は、クリーンセンサーを搭載している点です。汚れが目立つ箇所を見つけると、壁際やコーナーではブラシを可愛らしくフリフリしてゴミをかき集めます。また床の汚れを見つけると、バックと前進を繰り返してしっかりゴミを吸い込みます。この姿が可愛いと、女性に人気です。
専用のリモコン付属しているので操作も簡単。
腰の調子が悪いお年寄りへのプレゼントにもオススメ

また吸い込み用のブラシは、両サイドからゴミを中央に集めるV字型になっているので、一般的な波型ブラシに比べて、微粒子のゴミを効率よく掃除できます。フローリングを裸足で過ごす方にとっては、ワンランク上のフローリングの仕上がりに驚くはずです。

さらに日本製らしく、運転音が非常の静かです。一戸建ての夜の掃除はもちろん、集合住宅でも深夜を除けば気兼ねなくお掃除できるでしょう。
三角形なのでコーナーや隅までブラシが届き、汚れの多い箇所を掃除するしぐさが可愛いと評判。写真は上位モデル(動作は同じ)

唯一の難点は、ダストボックスの容量が少ないため、お掃除をするたびにゴミ捨てしなければならない点です。とはいえ一人暮らしで、毎日お掃除していれば数日間おきのゴミ捨てでも大丈夫でしょう。

【基本機能】
運転:部屋外周形状認識、簡易矩形走行+ランダム走行
サイドブラシ:2本
進入禁止マーカー:なし(リモコンによる部屋選択機能あり)
吸い込み口:V字ローラーブラシ方式
ダストカップ:水洗い化
充電台:自動復帰

【スマホ連動】
なし(専用リモコン轍鮒)

レーダーチャート:パナソニック ルーロ MC-RS310

パナソニック ルーロ MC-RS310
https://panasonic.jp/soji/rulo/mc_rs310.html
[楽天] [Amazon]

フローリングをピカピカにする拭き掃除専門のBraava jet250

iRobot Braava jet250(アイロボット ブラーバ ジェット250)
市販価格:3万3000円前後

これまで吸引式のロボット掃除機をご紹介してきましたが、ここでご紹介するのは床拭きロボット掃除機です。Rooombaと同じiRobot社の製品ですが、ゴミを吸引せず雑巾がけ専用機です。

でもその頭脳は10万円のRoombaほど賢く、部屋の間取りの把握や、フローリングの目に沿うように矩形に雑巾がけする姿に驚くことでしょう。

バイブレーションで細かく振動しながら雑巾がけするので、汚れの落ちが違います。
ワックスがけしたあとに、何回かから拭きさせるとフローリングがピカピカに!

実は上位モデルが発売されていますが、これもコストパフォーマンスの点から見て、一世代前のbraava jet250がオススメです。部屋を探索・間取りを把握する頭脳は、10万円クラスのRoombaと同じですが、価格はなんと3万3000円程度と破格値です。無駄のない動きや、フローリングの目に沿って走る姿に関心するでしょう。

一人暮らしで昼間は学校や会社に行っているので、ほとんど部屋が汚れないという場合は、Braava jetだけでもブローリングはピカピカです。

専用のモップシートを付け替えると、掃除のしかたを替えてくれるので便利。
別売で何度も洗って使えるタオルあり

自分でクイックルワイパーするように、毛や綿ホコリの掃除だけという場合は、6畳間でを数分で掃除してくれます。しっかり水ぶきをしたい場合は、専用のモップシートを取り付けます。水色は雑巾二度がけでしっかり掃除、オレンジはいつものお掃除と、付けたモップシートと見分けて掃除モードを切り替え。このモップシートには洗剤が染み込ませてあり、本体からスプレー状に床に水を撒き、それを吹くと洗浄成分が染み出てキレイになるのです。

前方に障害物がないと、いったんバックして水を霧吹きでシュッ!っとする

ブラーバ走行パターンは、まず前に数10cm走って、障害物がなければいったん後退。そこで水をスプレーして雑巾がけするので、壁や障害物に誤って水をかけてしまうことありません。

また吸引式の掃除機と違って、吸い込みのモーターを持たないので、音もなく粛々と雑巾がけしてくれるのが特徴です。壁の薄い集合住宅で夜中に拭き掃除をしてもまったく問題ありません。

【基本機能】
運転:部屋外周形状認識、矩形走行
サイドブラシ:なし
進入禁止マーカー:なし
吸い込み口:なし
ダストカップ:なし
充電台:自動復帰
対応畳数:通常15畳、しっかり12畳、からぶき15畳

【スマホ連動】
なし

レーダーチャート: iRobot Braava jet 250

iRobot Braava jet 200 Series
https://www.irobot-jp.com/braava/jet/
[楽天] [Amazon]

日本の間取りの日本製の家具に向けた小型の日立ミニマル

日立 ミニマル RV-EX20
市場価格:6万円前後

一般的なロボット掃除機の大きさは、だいたい直径45cmほどです。ロボット掃除機はそのルーツを海外にするので、直径45cmであれば海外製の間取りや家具ならはすり抜けられるでしょう。でも日本は部屋も狭く、特にダイニングテーブルにイスを入れておくと、ロボット掃除機がテーブルの奥まで入れないことが多々あります。

とにかく小さくどんな隙間にも入り込めるのがミニマルの魅力

しかも日本は畳の大きさが寸法に基準になっているため180cm,90cm,45cmという単位です。であれば45cmのロボット掃除機がすり抜けられると思ってしまうのですが、家具や家は材木の厚みが数cmあるので、実際の隙間は40cmを切っているということがよくあります。

そんな日本の事情を考慮して、日本のために作られたのが日立のミニマルです。直径わずか25cm、高さも9.2cmと大変コンパクト。Roomba e5より少し値段が張りますが、コンパクトさに特化したロボット掃除機という点でのアドバンテージがあります。ここで紹介しているのはスマホと連携できるモデルですが、スマホ連携機能を外したRV-EX1は3万5000円前後になります。
他の一般的なロボット掃除機と比較すると、そのコンパクトさがよく分かる。
ミニマルはいちばん右

収納が少なくモノを片付けるスペースがない家、一人暮らしや夫婦2人で小さいダイニングテーブルを使っている家庭、モノが多い子ども部屋などに最適です。

難点は、ブラシの幅が短いので何度も往復しないと部屋全体を掃除できないという点です。また1回のお掃除では、ゴミの取り残しもよくあります。小さいゆえに毎日掃除をさせて、部屋全体が掃除できるようにしてあげるといいでしょう。

ブラシの幅が狭いので、毎日ちょこちょこ掃除するのがミニマルの使い方の基本

なおスマホとの連携も可能ですが、家の中で使うときはスマホをリモコン代わりに、出先ではいざというときのリモートスタートとして機能します。マップの表示機能などはありません。

【基本機能】
運転:部屋外周形状認識、ランダム
サイドブラシ:2本
進入禁止マーカー:なし
吸い込み口:回転波型ブラシ
ダストカップ:水洗い化
充電台:自動復帰

【スマホ連動】
リモコンとして、出先からのリモート操作

レーダーチャート:日立 ミニマル RV-EX20

日立 ロボットクリーナー ミニマル RV-EX20
https://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/rvex20/
[楽天] [Amazon]

とにかくモノに当たらないスウェーデン製のPUREi9

Electrolux PUREi9(エレクトロラックス ピュア アイ ナイン)
市場価格:7万円前後

スウェーデンの大手家電メーカー、エレクトロラックスが発売しているのがPURE i9です。パナソニック同様に可愛らしい三角系をしていますが、気品あるカラーリングとディテールのデザインが特徴。女性に人気のスティック掃除機「エルゴラピート」と同じ会社なので、そのデザイン性は間違いありません。
品のあるシャンパンゴールドに黒のラインが引きしまる。
Electroluxの製品は女性に大人気

この掃除機の最大の特徴は、とにかくモノにぶつからないという点です。一般的なロボット掃除機は、赤外線やレーザー、超音波などで家具や壁、障害物を見分けます。それでも壁や家具を検知できない場合は、掃除機外周のバンバーセンサーがモノに当たって、はじめて障害物があると分かります。

ロボット掃除機にしてみれば、そこには何もないはずなのに、急に障害物が現れたように感じられるので、減速せずにドン!とぶつかってしまう場合が多いのです。ですから、走行音や吸引の音が静かでも、家具に当たったり引きずる音が大きい掃除機がたくさんあります。

壁ギリギリのところをぶつかることなく走る姿は、レールが引かれているように感じるほど。
とにかくぶつからない

しかしPUREi9は、2つのレーザーで立体的に障害物を捕らえるので、とにかく家具や壁、障害物にぶつかりません。おそらくロボット掃除機の中でいちばん、モノぶつからないのがPUIREi9でしょう。

この掃除機をおすすめするのは、家具を大事にしたい方、机の上などに大切なものを置いている方。また真っ白なお部屋などで、ロボット掃除機が壁に当たったり、擦れたりして壁を黒くさせたくない方にもよいでしょう。

また年をとったペットや赤ちゃんのペットがいるご家庭にもおすすめです。床に粗相(そそう)をしてしまっても、PUREi9ならそれを見分けて回避できます。

色々なラグやじゅうたんを敷いて試してみたが、きちんと掃除してくれる場合もあれば、
障害物として見られてしまう場合もあり、ちょっとツンデレな掃除機

やや難ありなのは、フローリングに少し厚めのラグを敷いている場合です。薄めのラグは、乗り上げて掃除をしてくれるのですが、厚めのものになると障害物と判断して、掃除してくれない場合があります。価格はRoomba e5より少し高めですが、とにかく壁に当たらないという点が人気です。

【基本機能】
運転:部屋外周形状認識、ランダム
サイドブラシ:1本
進入禁止マーカー:なし
吸い込み口:回転V字ブラシ
ダストカップ:水洗い化
充電台:自動復帰

【スマホ連動】
出先からのリモート操作
リモコン
掃除マップ表示機能

レーダーチャート:Electrolux PUREi9

Electrolux PUREi9
https://promo.electrolux.co.jp/purei9/
[楽天] [Amazon]

>>>ロボット掃除機のおすすめは?【2019-2020最新比較】体当たり家電ライター藤山哲人さんに聞きました!

[All Photos by Tetsuhito Fujiyama]

藤山哲人

Tetsuhito Fujiyama/体当たり家電ライター

「マツコの知らない世界」(番組史上最多の5回出演)「華大の知りたいサタデー」(生4回)「アッコにおまかせ」「NHKごごナマ」(生放送2回)「カンテレ ワンダー」(5回)「HBC 今ドキ!(生中継5回)」「CBC ゴゴスマ」(生放送2回)など多数の番組出演し、家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介するおじさん。

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